僕の言葉が
例えたった一人の人だけだったとしても
誰かにいいねと言われたのなら
その言葉やその言葉を紡ぎ出した僕の想いは
ひとりよがりではなかったと言えるだろうか?

 

それを確かめたくて僕は言葉を紡ぎだす

 

例えたった一人だけだったとしても
誰かの共感を得られたのなら
僕はけっして孤独な存在ではないと言えるし
誰かと解り合えることができるかもしれないだろう

 

でももしも

その得られたと思った共感が
ひとりよがり者同士の単なる勘違いだったとしたら?

 

じゃあもっとたくさんの人達に支持されたのなら
僕の言葉はみんなの心に触れることができたと言えるだろうか?

みんなが僕の心に触れてくれたと言えるだろうか?

 

そんなふうにどんなに言葉を尽くしてみても
それを本当に確かめる術を僕達は持たない

 

そして僕達はこれからもずっと
自分という宇宙から抜け出すことができないのかもしれない

本当は誰も気づかないだけで

誰もが生まれてから死ぬまで真っ暗闇を漂っているだけなのかもしれない

 

それでも僕達は言葉を紡ぎださずにはいられない

 

何だか分からないけれども何か尊いひと欠片のものが
誰も彼もの宇宙を等しく貫いているということを信じて