寒い夜、澄んだ空気の中まん丸の月を見上げる。

それをお月様としてではなく、月という天体として眺める時、

僕はいつもアポロ11号の宇宙飛行士のことを思い浮かべる。

反対に月から地球を眺めたらだいたいあれぐらいの大きさに見えるのだろう。

そこに青い惑星のイメージを重ねると、

突然月と地球との間にある莫大な空間が僕の目の前に広がり、

まるで陸地から遠く離れて漂流してしまったかのように心細くなる。

もし僕がアポロ11号の宇宙飛行士だったら平然と月面に立っていられるだろうか。

でもあんな小さな球体に60億の人や、巨大な鯨や、

まだ見たこともない生き物達まで暮らしていると思うとなんだか笑えてくる。

それは微笑ましいと言える。