泡立つ海

遠くで雲の切れ間から差し込む光

目の前で翼をひろげ風に逆らう猛禽

ああ、この世界は完璧なんだな

唐突に僕はそう気付く

僕達が僕達を取り巻く不完全な状況を嘆いていても

僕達が僕達自身の不完全な成り立ちを憎んでいても

この世界はいつも完璧なものとしてここにある

そしてそこで暮らす僕達と世界との境界は曖昧になり

不完全なものなどなにもなくなる