ずっと知りたかった。
まっさらな私を。

飾りも鎧も何もつけていない私。

良かれと思って身につけてきたものを
全部取った私。

人間目線のコントロールを手放した、
そのまんまの私。

私の生のいのちそのものを知りたい、
感じたい。
   
そんなことをずっと思っていた。
同じような思いの人はいるのかな?


それに向き合うタイミングが
数年前にやってきた。

全力でやると決めた。

自分に本当に正直になること、
それに許可を出した。

何にも影響されず何の役割もない
まっさらな感覚を取り戻すために、
なるべく外部との接触は減らした。
    

正直さをアンテナに、
何か違和感を感じるたびに
立ち止まってその奥底まで見に行った。

ちょっとしたコツで
深くまで潜れることを知り、
これまで見れなかった
内側の未知の闇に入っていった。

   
閉ざしていたところをやっと開けて
隅から隅まで見るのは、
怖さ以上に歓びだった。

私の一番奥の繊細なところを
最優先できることが
本当にうれしかった。

    
閉ざしたのには理由がある。

そこに耳を傾けて
あらゆる反応が出てくることを
ゆるして受け入れるのは、
自分への愛でしかない。

やるほどに
無自覚に拒否していたものが
見えてくる。

それに許可を出して
一体となるまで抱きしめる。

蓄積された投影は減り、
分厚いフィルターは薄くなり、
視界がだんだんクリアになった。

    
自分のネガティブな部分を恐れていたけど、
隅々までみると
心の底から安心した。

私のどんなダークな部分に潜っても
必ず愛と光にたどり着いた。

私は愛と光なんだと感じた。

何度も何度も、
それを受け取ってねと
伝えられているように感じた。
    

    
それを続けることで、
私の人生物語は少しずつ解体していった。

あれもこれも幻想なんだと感じた。

私を形作っていた
概念やアイデンティティも
解体していった。

恐ろしかった。

残すものと手放すものを選別したいと
エゴがごねた。

それを見守りながら静観して、
全て手放した。

    
同時に、
個体から解き放たれるような自由が現れた。

開放感と無限の広がりに歓喜した。

愛としか言いようがない
全肯定のエネルギーに包まれて安堵して、
そのエネルギーとひとつになった。
    

この数年そんなことを繰り返しながら、
つけていたものがどんどんはがれて
楽になってきた。

何かを得ようとか避けようというのが薄れて、
流れに乗る感覚になってきた。

光も闇も同じ。
プラスもマイナスも同じ。

それを同レベルで受け入れると
別次元に意識が移る。

そのとき身体は
完全にリラックスしている。

身体に刻まれた物語は手放されている。

一瞬一瞬の今があるだけ。

    
今までにない安心感の中で生きている感じ。
そんな日々を過ごしています。