ウクライナ紛争で、住宅業界をなぞって考える | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

近頃、ウクライナ紛争の悲惨な状況がテレビで報道されていて、
その画像から、皆さまの感情は押しつぶされることでしょう。

西側諸国の誰しもが、はやく戦争が終わってくれることを祈っています。

 


今回の戦争はパラダイムチェンジで別次元へ 

今回の戦争に関しての感想として、従来型の兵器の運用による戦争とは、全く次元の違う戦争になっていることです。

 



ロシアは通信指揮系統がめちゃくちゃになっているのに対し、
ウクライナは、イーロンマスクの貸与した傍受不可能の衛星通信を使い、やり取りし、
人工衛星とドローンで敵の居場所がピンポイントで察知できている。

まずは、通信技術が格段に次元が違うということ。



そして兵器の運用も違います。

かつては陸上戦の主役と言えば、戦車であった。

それはもはや標的に過ぎない。


ウクライナ軍の、わずか20kgの1人が持ち運べるジャベリンミサイルで簡単に撃破されてしまう。
命中率も90%以上という恐ろしい精度です。

 

 


加えて神風ドローンのスウィッチブレードも大変有効で、無人偵察機の運用も含めて、最新兵器は完全に戦争を変革させています。

 

 



間接攻撃も革新的に進化している。

今までの榴弾砲であれば、ざっくりとした放物線を描いて飛んでいくだけ。
大量に発射することで、面として制圧する印象の物量攻撃でした。


しかし、アメリカから供与されたヘリでも運べるM777長距離榴弾砲で、

GPSに対応したM982エクスカリバーという、狙ったところに誘導できる榴弾を用いることができる。
それも誤差が数メートルとされている。 

 

ロシア軍の司令官レベルの死者が異様に多いのは、そこにいるのがばれていて、ピンポイントで何らかしら狙われているからでしょう。

 

 


ウクライナに比べてロシアの軍隊は前時代的。力でねじ伏せようとしていますが悲惨です。


まるで護衛の戦闘機を持たないで、丸腰になって沖縄特攻していく戦艦大和を、
アメリカの空母艦載機に よってたかって餌食にされているような光景です。

テクノロジーが全然違う。 勝てる見込みは全くありません。

このように通信や情報といった分野も加えたテクノロジーの進化の差で、
全く戦いは決まってしまうことがよくわかってしまいました。

 

 

 

住宅産業もハイテク・ゲリラの時代へ

この様子を見ていると、住宅産業も似たようなパラダイムチェンジが起こっているのではないかと考えてしまう。

従来型の営業スタイルはロシア軍です。

TVCMで知名度を上げ安心させて、非現実的な豪華なモデルハウスを作り、
スーツを着た営業マンを貼り付けて、注文を取るスタイルです。

TVCMはロシアのプロパガンダで、情報分析のリテラシーの低い、ある程度所得を持った特殊な階層にしか響かないだろう。
モデルハウスは黒海艦隊の旗艦モスクワや、T 72型戦車で、もはや物量戦で勝てるものではない。

負け戦を知りつつ闘っている、営業マンという前線の兵士が一番かわいそうだ。

今までのウクライナの戦いは、ゲリラ戦略をハイテク化したものという特徴を見ることができます。

さらには、思想を共有した他国からの技術や物資の援助という、水平的な協力関係も特徴です。

住宅業界でも、地域を超えた技術と知識のネットワークによる協力関係が見ることができるし、
軽武装で、ユーザーにそれぞれ直接的にアプローチする、インターネットを活用した、より効率的なスタイルが優位であることは間違いありません。

ウクライナ紛争を見る時に、私は社会全体の大きな変化を感じます。
そして住宅の世界でも、パラダイムチェンジで、変化が一気に加速している。

のではないでしょうか?