巻の文化の灯をつなぐ 養老孟司氏のにしかん講演会(6.5)に特別協賛  | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

私は旧巻町・新潟市西蒲区巻に住んでいる。
毎朝柴犬のしずくを連れて、散歩に街を歩いている。

年々と、駅前から商店街にかけての、巻の中心部に
空き地と空き家がじわじわと広がって、
ロシア軍に蹂躙された街のようになってきているのに 心が痛む。

ロードサイドビジネスと、コンビニの浸透。 

人の顔の見える関係性社会から、大資本のシステム社会へと切り替わり、

商店も住民も息絶え絶えです。

そんなところにコロナがやってきて、祭りの賑わいすら2年も消えた。

やばいことです。

新潟市巻文化会館の歴史


旧巻町は原子力発電所の誘致がかつてあって、
電力会社からの助成金で、1980年「巻文化会館」が建設された。と聞く。
最大1000人もの人員を収容できる大きなホールと図書館が併設されていた。

この頃は旧巻町は黄金時代。
文化会館では有名な演歌歌手を呼んでコンサートを開いたり、
映画が上映されて、大変賑わっていた。 映画はよく見に行ったものだ。

高校時代も、私は近くの巻高校で学んだ。
図書館に立ち寄って受験勉強をしていたのが懐かしい。

 

今どきは成人式はトキメッセになってしまったが、当時は文化会館でやっていたし、
地域には無くてはならない存在でした。

 

活かされない空き箱になったワケ

それから2005年に、新潟市は広域合併されて
この施設は新潟市の管理の施設となった。

 


文化会館は大きな箱であるが、
その割に併設している駐車場が狭いという問題を抱えていた。


町の管理の際には、文化会館主催で様々なイベントが企画されていた。
主催が文化会館であると、公益性があるから、

地域の銀行や商店街、学校などの駐車場が協力して開放することで、多くの集客が可能となっていた。

しかし新潟市の管轄になると、コンサートのようなイベントであると収益性があるとされて、文化会館主催ではなくプロモーター側が主催となる。
そうなると、近くの学校等の駐車場の協力はできないとされて、せっかくの大きなホールが使えるイベントが採算が取れず、できないことが続いていた。

地域の文化のための場であるべきなのに、
公共財の「箱を維持管理」するためだけの「空き家」に近い状態が続いていた。

 

新潟市は財政削減のために、8つある区では、文化会館は1つだけにする方針になり、
西蒲区の場合は、より新しい施設である「西川文化会館」を残すという案が浮上した。
しかし歴史的には、西蒲区の郡都は旧巻町であり、商業施設と文化の中心である。
ある市議会議員の働きかけで、巻文化会館は残すべきとなり、
かろうじて首の皮一枚つながった。

 

 

東京と新潟を結ぶ齊藤さんの奮闘

こうした巻文化会館の現状を知り、地域活性化のために生かしたいと、
孤軍奮闘している人がいる。
(株)ホイミの齊藤さんです。


芸能プロダクションのナベプロにて7年間勤務。

ネプチューン、イモトアヤコ、我が家、ロッチ、ハライチなどの数多くのマネージャーを務めてきた。
その後、農家を継ぐために旧巻町に戻り、東京での芸能人人脈を生かし、各種イベント、番組の企画・製作、タレントキャスティングをしている。

しかし、2020年のコロナ禍でことごとくイベントが中止。
売上も9割減るほどの大ダメージだったという。
それでも、2021年にそうそうたるお笑い芸人を呼び、お笑いライブを企画。
不屈の精神で頑張っています。

 



今年はなんと、養老孟司氏をキャスティングするという快挙です。
養老氏は、著書「バカの壁」が、450万部という日本の出版史上NO.5の著者であり、
解剖学者ですが、文化人としての頂点です。
講演会でも大人気の講師で、講演会の切り抜き動画はユーチューブでも人気で、
私もよく拝見しています。

超人気の講師ということで、ブッキングは極めて困難でありますが、

齊藤さんの誠実な嘆願に快諾をいただけました。

 



巻の文化の存続と、齋藤さんの頑張りに
私もできることをしたいと思い、

講演会に特別協賛させていただくことにしました。

 



ただいま、隈研吾氏と建築を対談した本を読んでいますが、
完全に畑違いの建築の分野でもあふれんばかりの知識があり驚きました。

 

 


近ごろの著書「ヒトの壁」は、コロナで浮き彫りになった人間の本質に迫る所で、
一貫した自然でしなやかな視点と見解に感服します。

数多き先生の本の中でも 特におススメです。

森羅万象の知の巨人でありますが、
テーマは「リクエストがあれば何でもしゃべります。」とのこと。


私は 特別協賛の特典として、「質問できる権利」をいただきましたが、
それはそれでうれしいけど、果たして何を一つ選べばいいのか?

プレッシャーがかかります。


このような文化的イベント主催の実績を積んで、新潟市からホイミの齊藤さんへ
会館の管理委託を引き継ぐことになれば、
イベントは「文化会館主催」となり、旧巻町を巻き込んだ、質の高いものが行われるだろう。

それで街に少しでも活気を取り戻してもらいたい。

養老孟司氏の講演会は、6月5日開催。
チケットは西蒲区優先販売が4月11日開始  (地元愛枠)
一般販売は5月8日開始です。

 

お問い合わせは ホイミさんまで