先日、YouTubeチャンネルの
1周年記念特別プレゼントで募集した、
ズームにてのオンライン住宅相談を終えました。
当初はお一人だけの予定でしたが、
複数応募されて、
追加で もうお一人 良いアドバイスできそうだったので
加えて2名の方に、1時間程度 お話をオンラインでさせていただきました。
追加でお答えしようと思ったのは
たまたまその方の建築する場所が、
私の尊敬する超実力工務店が近くに会ったこと。
しかし、規模も大きくないし、知る人ぞ知る工務店でして
やはりその相談者は存在を分かってはいませんでした。
ぶっちゃけ、住〇林業や、
ぼったくりのプロデュース会社のような露出の多いところしか
その相談者は認知していなくて、
選択の幅が狭く気の毒だったのでご紹介させていただいた。
ただ、事前にお聞きしたご予算では、
ローコスト的な大した家にはならないので
これくらいは想定しておくべきだとアドバイス。
どうやら大手を回っていたんで、
あとで予算超過となっては困るから、
最初は予算を少なめに言おうとしていたとのこと。
ふむ。なるほど大手ＨＭではそれは正しい対応かもしれませんが、
その超優秀、地域工務店は、ぼったくるということは無いので
安心して、本音のしっかりした予算を提示すべきです。
私の動画をユーチューブで何度も見ていると
タレント感覚っぽく思われるようで、かなり喜んでいらっしゃったです。
この工務店を紹介するのがベストだと
ある意味、答えは明確だったんで 楽しく終了。
もう1人の方は、
ご自身で、設計力優先で
3つほど工務店をチョイスしたけど、
どこが最適なのか決め手に欠ける、とのこと。
そこで私が、事前にホームページや、
東京商工リサーチからの
企業信用情報などの情報を精査して、
アドバイスさせていただきました。
1社は、忙しそうにやっているけれど、
長らくやっている割には財務内容が悪すぎて、
5年先の存続が怪しいなと思って、やめとけと言いました。
意外だったのは、ホームページで、
店舗設計などもやっていて
設計力がありそうだなぁと思っていたところが、
実際のプランニングが
期待をかなり下回る結果だったこと。
店舗設計やってるから
デザインセンスがありそうに見えても
必ずしも、住宅設計の名手であるとは限らない。
最後のもう1社は、温熱に関して
設定水準が低く、表層的な「映え」に
関心が強そうだんで、次点かなと思ってましたが、
本命のプラン力がパッとしなくて
私も悩んでしまいました。
他の工務店のプランを見ることは
普段はあまりないのですが、
2社のいずれのプランも2階を上りきったホールに、
窓が一切ない設計だったのがびっくり。
真っ暗な階段を上がっていくんですよね?
出来上がった空間の想像力が
欠如してるとしか言いようがない。
登っていく時も危険だし、
昼間でも照明が必要な家。
気持ち良い空間ではないです。
同様に、近頃「お風呂に窓を
つけないほうがいい」なんて意見もありますが、
それもどうなんだというお話し。
確かに「風呂は夜にしか入らないから」
という意見もあるが、
私は夏の朝シャワーは日課だし。
今そうでなくとも、
生活パターンも将来変わることもあろう。
「マンションには窓が無いし」という意見もあるが
それはマンションに窓がないだけの話であって、
納戸であったりすれば別ですが、
生活領域で真っ暗の場所があるのは
よろしくないのが基本じゃないでしょうか?
「温熱や耐震性能」それは
基本であるのはもちろんですが、
それを前提に、実用的で気持ち良い空間設計が
次にされるべきことです。
最後に「美しい・かっこいい」といった
「感性の領域」までまとめられるか。
この3段階まで到達しようという頑張りをもって、
情熱を注ぎこんだプランであれば、
自然と無駄も無く、まとまった感が出てくるのではないだろうか？
それと。ＨＰを見ただけでは住宅設計の水準は分からないもんだなと、
住宅相談引き受けた私も勉強になりました。
工務店選びと住宅設計は、奥が深いもんですね。