質を伴わない新築をすることが 許されない時代へ変わりました。 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

木材不足が事業のボトルネックな時代へ

 

オーガニックスタジオ新潟では、
今まで安定して年間20棟の住宅着工を続けて参りました。

けれど広報スタッフの豊島さんの採用や、
大工さんを一気に3人社員化して、
さらには来年新卒採用が入社する。

人員の増加に伴って、24棟位まで増やそうか考えていましたが、
いきなりのウッドショックです。
前年実績程度しか材木の供給の約束がされてません。
対応棟数のアップは、木材供給が安定するまで見通しすることができません。

この木材不足はどの程度までかかるか?
諸説ありますが、不足と価格高騰のピークは2021年年末にかけて、
平常時まで戻るには2023年まで掛かるという説が有力です。
数量が供給されたとしても、価格は高止まりしているかもしれません。
(その解説は今回の趣旨で無いのでさわりだけにしておきます)

 

関尾君に倍くらい差をつけていた チャンネル登録者数が、

ウッドショック動画2本で、さくっと抜かれてしまいました。(苦笑

 

 

温熱への関心の増加で、問い合わせ増加


一方で、昨年ぐらいから、YouTubeで住宅の情報を勉強する流れが強くなりました。
さらに、断熱性能の説明の義務化などの影響で、

断熱性についてこだわるお客さんが飛躍的に増えました。

必然的に、断熱性高さと、エコハウスでの実績が高い、

我々のホームページが、細々した検索ワードで引っかかるようで、

閲覧ページ数が 1年間で1.7倍に増えました。


それに比例した新規の問い合わせが増加しております。
さらにYouTube効果での反応が上乗せされて、
設計部・施工部ともに、かなり忙しさのステージが上がってきてます。

急速に着工可能な枠が埋まっていってます。
新規の住宅相談をストップするほどにはしてませんが、
ある意味で、お客様の選別をせざるをえないところまで来ております。

「選別」というと ネガティブに思われるかもしれませんが、
様々な物理的な、社会的な制約が生じてきていることで、
ご了解とご理解いただきたいです。

 

資本主義のエゴの終焉へ


今までのように、 
「なる早やで、自分たちの思うがままの家を、可能なだけ安く。」
今だけ、金だけ、自分だけの、資本主義的な「エゴハウス」が、
許されなくなりました。

 

こういったパラダイムの方には、はっきりとお断りすることに
なることは この場でお伝えしておきたいと思います。


30年間経済成長をしなかった国は、内戦に明け暮れていたシリアと

日本だけだといいます。

 

その間に中国を筆頭とした途上国、先進国も北米を中心として

大きく成長しました。 そんな世界成長から取り残され、
高齢化で職人リソースも枯渇し、
人間の活動増加で、地球環境そのものも限界点まで達している。

その最たる例が、気候変動ですし、

資源の奪い合い=ウッドショックです。

質を伴わない新築住宅を、だれしも結婚して子供ができれば
建てられると思い込んでいた時代が終わりました。

コロナからのウッドショックは、
世界における日本の先送りにしてきた諸々のこと。
すべて あからさまにして、
新たな家づくりのノーマルへと 転換を迫っております。

キーワードは、「持続性」ですね。

 

 

 



関連して、昨年の大ベストセラー「新人世の資本論」 
まだお読みでない方には お勧めいたします。

 

ほんとう、 人類が変わらないと、

地球は滅びます。 そう腹落ちする良い本です。