日本で1番断熱性能の良い住宅を作った記録を持っていると思われるのが、札幌の棟晶様。
それもリノベーションで行い、日本初のパッシブハウスの認証まで取ってしまった実績がある。
実質的な経営実務を取り仕切るのが、齊藤常務様です。
商社出身でのシビアなコスト管理術は右に出る者がいない。
オガスタにも斉藤流の手法を伝授いただいたご恩があります。
病み上がりで体調が万全でないのに、のべ5時間にわたり４つもの物件のご案内をしてくださり、
その道中含めて様々な意見交換をさせていただきました。
道外の設計事務所との積極的なコラボで、自社の設計スキルアップを目論んでいる。
最新号の日経ホームビルダーでも、西方先生コラボの月寒西モデルハウスが特集を組まれている。
昨年、木完直後に見させていただきましたが、完成後も拝見いたしました。
発砲系断熱材を305mmで外壁を断熱しているために、グラスウールでは600㎜に相当するモンスター級の性能。
しかし、吸音性は繊維系に劣るので、反響対策に木質系の吸音天井になっている。
部屋ごとの反響の差を体験しましたが、効果てきめんでした。
さらに この住宅は、北海道で初めてのLCCM住宅としての認定を取るという快挙を達成しました。。
LCCM住宅とは ライフ・サイクル・カーボン・マイナスという意味で、
製造時エネから廃棄に至るまでに掛かったエネルギーが、トータルでマイナスになるという、
ZEH ゼロエネ住宅の上の概念の住宅です。
最新作は、大阪の設計事務所のWee Worksの 日下洋介さんとコラボした、
中古物件のリノベーション事例も見せていただきました。
棟晶さんは 売り上げの１／４をリノベと中古再販で実現するなど、
今後、空き家対策ででニーズが高まるだろう、
建築＋不動産というこの分野では実績が豊富である。
この物件も、周辺相場も踏まえて、性能やデザインを差別化してベストバランスな売れ筋を実現していて、
さすが元商社マンだという印象です。
私としても興味アリアリな分野なので、
またしても、棟晶、斎藤さんから学ばせていただきました。
ありがとうございます。
次回はAPWフォーラムのレポでいきます。