御幸町の家D WEB内覧会・・・・内部編
前回からの続きです。
思わせぶりなリビングのドアを開けると、正面には庭の広がりが目に入ってくる。
玄関からリビングの仕上げは、玄昌石に似た黒い大判タイルで、
外のテラス部分まで貫いているので、リビングには「外」が感じられます。
黒の魅力で重心が低く感じられ、シックで落ち着きのある室内である。
実用面では大型犬の飼育のために 傷つかないしっかりした床にするという意味がある。
家具にはH・ワグナーのアンティーク・ソファが、阿部君チョイスで置かれた。
スペシャルサンクス:foresight。
北欧ヴィンテージ家具をリメイクする、超こだわりの家具屋さんです。
(サーファーズハウスⅡのソファも フォアサイトより嫁いできた)
古色にランクアップしたウッドフレームと、張り直しした生地のフレッシュさ。
そして、愛着工房の石川さんにより蘇った古いスピーカーが マッチしています。
開口部の室内側の建具は、大判の障子が引き込まれている。
黒いタイル部分をカッターで溝を掘り、真鍮レールを打ち込んでいる。
留めている釘頭がないので 戸車が走るときに音が少ない。
外部の建具は、ドイツの木製サッシであるユニラック社製の木製窓をチョイス。
ガラス断熱性と日射取得性が極めてよい。
高価なスライディング戸を1枚。他はFIXである。
框隠しで納めたために、非常に室内側から見るとすっきりしている。
庭は ドックランを意識してか実用的な芝庭がベースである。
既存の庭にあった庭石を再利用している。
庭も 芝が芽吹いていないが、 緑一面になった様子を想像してもらいたい。。
収納家具で リビングとダイニングは緩く隔てられていて、
仕込まれた照明器具が、ヨシべニア張りの勾配天井をぼんやり照らす。
天井がつながっているので広がり感が抜群である。
ダイニングは無垢の1枚ものテーブルと、オリジナルに製作された照明器具が上質である。
ダイニングチェアは「北の住まい設計社」の黒いイタリアンレザーにメープルフレーム。
レンタル・スペシャルサンクス: カタヤマエイト
新潟市の酒販の大手「セルフ片山」では、現在、旧社屋跡地に、
日本最大規模で大断面集成材構造(木軸)工法による複合型商業施設を建設中。
1階の店舗は、酒類や産地直送のチーズや生ハムなどを扱い、
2階の店舗では、「北の住まい設計社」の家具・
ルイスポールセンの照明器具という上質な家具とインテリア雑貨のお店と、
レストランが入るという。
新潟の家づくりで 今年の注目株である。
キッチンは、オガスタ様式のオリジナル製作である。
ナラの硬質な木質感と、ステンレスの組み合わせ。ドイツ製の大型食洗器がビルトン。
対面のカウンターはチークの無垢板である。
洗面台は一体形成のマーベリーナカウンター。清掃性は完璧です。
寝室は 書斎となるロフトが併設されて別荘感覚である。
先般、飯塚豊さんが新潟入りした際に、阿部君を、
「よく勉強しているよね。寝室なんてアアルトの夏の家の引用だよ。」と看破し、ほめちぎっていた。
阿部君渾身の作品。
お引渡しの際に「なごりおしい」と 号泣していた。 (と 盛っておく)
とにかくおつかれちゃん。
そして最後に、お施主様へ
「オガスタ史上最大の作品」をさせてもらうチャンスをいただきまして、
誠にありがとうございます。
庭が緑に覆われ、わんちゃんが来た日には再度撮影させてください。(ペコリ)