天野尚が世界最大の水草水槽に挑んだ。
さかのぼること新潟日報の1月27日の新聞より
「天野尚氏率いる、ADAスタッフ20人が、ヨーロッパ最大クラスの水族館であるという。
ポルトガル・リスボン海洋水族館にて、全長40mに及ぶ世界最大のネイチャーアクアリウムの製作をするために現地入りしました。」
水槽は上から見ると凹型をしており、総延長が40mというとてつもないスケールで、来訪者は水中遊泳をしている感覚になるという。
水景製作に同行したUX新潟テレビ21の特別番組が、5月5日に放映されました。
私は天野尚氏から、2年前からその話を聞いていはいました。
ちょど漆山の祭りの日。
天才天野3兄弟が仲良く花火を肴にワインを傾けていた席に割り込んで聞いていた。
まさかのスケールに、大風呂敷だと信じられないでおりましたが本当だった。
ついに実現しましたね。
見ていてワクワクがとまらなかったです。
NHKがプロジェクトXで企画してもいいくらいの、ドキメンタリーでした。
水草の植え込みは、乾いたら痛むので迅速にやる必要があるが、今回の水槽は桁が違う。ADAの精鋭10数人と、リスボン水族館スタッフ、さらにヨーロッパの水草愛好家のボランティア、総勢40名ほどの混成団だ。
ADAの古株社員、 H・K・O・Tさん。知っている仲間も何人か行っていた。
使う草も膨大で、新潟から空輸する。 1年半 ADAで育てたお宝だ。
ボルビティスのような長期維持に向く草の親株でも大きいクラスを大量に必要とするが、こうした草は成長が遅くそうそうあるものではありません。そこでADAは全国のマニアに無償で譲ってくれるように呼びかけた。その声掛けだけで膨大な量が集まったという。日本のマニアの善意が詰まった水草だ。
仮にお金で買うならば数千万円の価値はあることだろう。
植え込み風景を見ていてうなってしまう。
巨大水槽なのに植え込む密度がかなり緻密である。
いやー 気が遠くなるとんでもない作業だ。
セッティングは順調に行われ、4月21日のオープニングセレモニーの様子で締めくくられた。
余白の効果的な、素晴らしい「水景」となった。
健康状態が芳しくない中で、まさに命を懸けての集大成。
「世界最高の水槽をつくる!」というスピリットに感動しました。
放送はBSにて全国でも今後見ることができる。
気になる人は 要チェック。
待てない人は ADAのユーチューブ動画をチェック。
水草水槽に魅せられた男たちの格闘に驚かれることだろう。