新潟市美術館 山口晃展 9月29日まで | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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新潟市美術館 山口晃展にぜひ

水土のカビ事件があってから、なかなかいい作品展を呼べずに、長岡に取られていた印象がありました。新潟市美術館。
ほとぼりが冷めて巻き返しのスタートとも感じるのが「山口晃展」

山口晃氏は、会田誠氏・池田学氏と同じく、日本絵画の要素を取り込んだ超絶技巧の細密画で見る人をうならせる大人気の画家です。
山口晃は「平成の絵師」と称され、平等院内にある養林庵書院(重要文化財)に山口晃さんの襖絵が奉納されました。

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(写真:弐代目・青い手帳さまより)

「会田誠が好きだ」というと、変人に思われるリスクが高いので口にできませんが、
「山口晃が好きだ」となると、ああいい人なんだなという感じがして安心感があります。

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山口氏は文章も絵と同じくユーモアと博学がよく表れていて好きです。

この前の台湾旅行の際に1冊だけもっていったのも「ヘンな日本美術史」であったし、
出たばかりの、建築家、藤森照信氏との共著「日本建築集中講義」。
天才二人のおもしろ対談で建築メグリ。山口氏の漫画つき。
これが これが 面白くないはずがない。
この2人のコンビでの建築メグリは相互補完関係で完璧ですね。
私なんて「ぷっ!」とか 噴きだしながらニタニタ読んでいたから妻に変がられました。
伝統建築ファンの人はぜひお買い求めください。



さてさて  ついに新潟に生 山口晃作品が 大量に集まったわけです。

新潟市美術館 「山口晃展

前回の「ジパング展」の時は2点ほどでしたが、今回は200点!(挿絵が多い)
それに、「またまた澱エンナーレ」という、山口氏の一人現代アート展も同時開催。

ともかく圧巻なのが、「百貨店圖 日本橋 新三越本店」のような、洛中洛外図ですね。
ほんとう この人の頭の中はどういう構造になっているのか?
時代と空間と全部ばらばらに解体して再構築したかんじ。時代がかった絵の構築のために、伝統建築の研究もしっかりやっているのがよく伝わる。
マンガからはフランスのメビウスと、アキラの大友克洋氏からも影響を受けている気がします。超絶うまい。

近寄って凝視して じっくりみて 独自の世界観に浸ってほしい。
つい プッっとふきだすことまちがいなし。 おもしろいです。
そして、すぐに前頭葉が刺激で悲鳴をあげてきます。

油断していると終わっちゃうよ。
会期は9月29日までです。

帰りにはミュージアムショップ ルルルもお見逃しなく。
山口晃展オリジナルグッズや 他のセレクトされた小物はハイセンスです。