北の住まい設計社さま ご来店 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

 北の住まい設計社さま ご来店

北海道の旭川から、北の住まい設計社の監理建築士 秦野さまがご来店されました。

旭川は、飛騨高山や福岡の大川と同様に、家具の生産で有名です。
そのなかでも、北の住まい設計社は別格のようです。

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 「自然素材の家」│ おーがにっくな家ブログ

例えば、環境サミットとして記憶に残る「北海道洞爺湖サミット」
そのサミットテーブルの円卓と椅子は、北の住まい設計社さまの作品です。

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 「自然素材の家」│ おーがにっくな家ブログ



洞爺湖サミットといえば、晩餐会会場を天野尚氏による佐渡の巨大杉の写真が飾られましたが、なんだか すごく親近感の出るお話です。

北の住まい設計社さんの会社はきわめてユニークな経営をなさっている。
旭川市内から車で40分というクマの出そうな山の中に4haもの広大な社有地があり、廃校になった小学校をリノベして工場で高品位な家具が作られる。
敷地内はガーデニングも整備され大変に美しい環境のようだ。

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 「自然素材の家」│ おーがにっくな家ブログ

それは全国の直営店や取扱い家具屋さんで売られている。
その家具の熱烈なファンが、全国からわざわざ旭川の工場まで訪ねる人が後を絶たない。
そのために、ショールームと、食事もとれるカフェも整備されている。
さながらテーマパークのようらしい。

さらに惚れ込んだファンは、住宅もそちらにお願いしたいという方がいらっしゃる。
社長様にはお会いできなかったが、意匠設計をじきじきになさる。
全国のお客様に出向いて設計をスタートする。

設計がとりまとまったら、監理建築士の秦野様が段取りをして、定期的に通いながら現場は進んでいく。愛知や遠くは九州四国でも施工事例があるという。
それも平均工期は約半年。 たいへんにじっくりと作りこまれていく。
施工事例もめちゃくちゃレベルが高い。

そうして造られる住宅というものは、家じゅうを家具のクオリティーで取りまとめるという感覚。 扉から製作家具からキッチンまで、自社工場で製作される。
扉の標準的なのは、無垢の極上メープル材で框戸で、私らはナラの突板でフラッシュ戸を造るのが標準的だが、6倍くらい値が張るしろもの。
住宅の平均価格は、我々の平均の2倍であって驚くほどにラグジュアリーで驚いた。
依頼する方は お医者さんなどの富裕層が多いようです。

家づくりのすべてにともかくびっくりしました。

年間10棟程度取りまとめるということだが、その7割は道外であるという。
オーガニックスタジオ新潟は、車で45分以内しかやらない。
まったくの真逆のスタイル。
中小企業がランチェスター経営の戦略でなすべきというのが私の発想であるが、
ここまで突き抜けた家づくりをすると エリアという枠が吹っ切れる。
全国には すごい会社があるものだ。

参考までに、いつもは、熱交換換気も無しで、Q値1.1~1.2という付加断熱による超高断熱の仕様です。
そんなすごい会社の監理建築士さんが、オガスタ新潟になぜいらしたか?
道外の温暖地における温熱的なバランスと床下暖房の視察ですね。
秦野様とは狭い建築の話だけでなく いろいろ広範囲に意見交換できて勉強になりました。