モデルハウスの断熱仕様が 新スタンダード | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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モデルハウスの断熱仕様が 新スタンダード

6月にオープンする「スタンダードモデルハウス」
断熱仕様もこれからの時代のスタンダードとしたいと思います。

次世代省エネ基準Ⅲ地域よりも、Q値でマイナス1.0。という水準を視野に入れます。

新住協の解析プログラム QPEXで計算して、
 Q値は1.27でした。
北海道基準の1.6よりもワンランク上のスペックです。
世の中の情勢変化で断熱仕様というものは、年々向上してきておりますが、10年たっても時代要請に応えられるかなと思う水準です。
加えて、床下暖房と相まって、ほとんど全ての方々を満足させられる快適性と経済性を実現できるだろうという判断です。

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天井:
天井がたいらの設計ならば、厚みをたっぷりとれ、稼げて施工精度がよく、コストパフォーマンスの良いグラスウール吹込みとしてます。
傾斜天井の場合は、垂木間に充填します。

*今まではGWの2倍が相場と言われたセルロースファイバーに参入業者が増え、価格が低下してきました。今後、仕様変更するかどうか検討中です。

壁:
内部充填で今まで通り。
Q1.0住宅を目指すならさらに100mm外部に付加断熱を加えます。
希望者向けに、コストアップはこの金額でできますよ、さっとと返答できるようにしておこう。

基礎:
おおむね同じだが、新仕様では、スラブの下にも地盤への伝導を抑えるために追加で発砲系の断熱材を敷きこんでおります。

開口部:
熱が一番逃げる場所が開口部で、最重要箇所です。
樹脂サッシのペア。ガラスは熱反射コーティング(Low-eガラス)がされて、中間層にはアルゴンガスが注入されたもの。
そこに障子またはハニカム断熱スクリーンを標準的に加えて、窓性能を向上させます。
Q1.0住宅を目指す場合は、真空ガラスを併用したトリプルサッシへとUPグレードします。

換気:
国産の中では 効率の良い、全熱交換換気扇を搭載。
排気で出て行こうとする熱を、吸気側に移し替えるという熱交換を85%で行います。
これによりワンランク上の断熱を手に入れ、湿度を安定させ空気質の向上をさせます。
床下暖房の空気の流れと組み合わされダクト工事が最小限になるように工夫しコストダウンも狙っております。

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開口部も 南側に掃出し窓が6枚。西北はかなり少なめという メリハリの利いたパッシブな設計にしましたので、裏日本にもかかわらず自然温度差が8.23℃ということになる。
普通の設計であれば5~6度でとどまるのが一般的。

これは人間の生活による熱と太陽の熱で、外が0℃であっても、室温が8.23℃まで上昇するという意味です。

残りの欲しい分だけ熱を加えることが暖房になります。
結果的に814Kwhの電力で一冬が過ごせるという試算です。
ちょっと前に記事にした、値上げ後の新電力単価、26円で計算して、一冬で21,164円という試算になりました。

参考までに兵庫県の松尾設計室さんのおひざ元で、(明石にしてみた)オーガニックスタジオ兵庫が、同じ設計同じスペックで建てた場合は、気候条件が異なるのでこんな感じになる。

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自然温度差も10℃に届きそうなほどになり、新潟に比べるとほぼ1/3の暖房エネルギーで済むことができる。
具体的には、全館20℃(就寝時には18℃)で一冬過ごした場合、電気であれば1万円を切り、灯油であれば100Lを切るという水準ということになった。
無暖房とは言わないが、ほとんど暖房に依存しないですむ水準です。

性能とコストパフォーマンスを吟味して導いた、これからの新スタンダード。
オープンする「スタンダードモデルハウス」で体感がいつでも可能になります。

間取りの公開については・・・・・。
もうちょいじらさせてください。(笑)


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