外構工事を標準化するという工務店戦略 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

〇 外構工事を標準化するという工務店戦略

人づてに、同業の監督や設計者からのオーガニックスタジオ新潟の建物についての評価がちらほら耳に入りるようになりました。
その中でも、「外構」を評価していただいた声を数件聞きました。

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ
この声は 素直にうれしくもありますが、言われるほどの凝ったものをしているわけではないからこっぱずかしい感じがします。

しかし 世の分譲地などを見渡せば、現実的には、外構計画はなおざりであるのが世の中の平均像であるから、逆に目立ちゃているんだろうなということです。

では なぜ 外構が 世の中ではてきとうにされているのか? ちょっと考えた。


営業レベルで資金を準備し、設計レベルで大まかな外構のプランを想定し、建物とのすり合わせをしていないと外構工事はうまくいかない。

監督レベルにバトンタッチされてから、外構を取りまとめようにも、すでに手遅れです。
なぜならば予算が無いからです。(笑)
さらに、最初から計画しておかねば建物とちぐはぐで、監督任せでは外構でいいものは実現できないです。

そのためには、営業段階で、外構・植栽の重要性をお客様に啓蒙し賛同を受け、予算を適切に用意してもらう必要があります。

設計段階では、その予算に応じて外構計画を策定する。
具体的には、お客様の管理意欲と趣向性を把握し、予算の中で、車両スペースと土留め・アプローチ・フェンスの工事。そして植栽とを振り分け提案をする。

外構計画をコンスタンスにしっかりやっていくには、営業⇒設計⇒工事といった、全社的なフローのコンセンサスが必要だということです。

そこで、外構工事がフローに盛り込めたとしましょう。
「外構に力を入れていく」ことで住宅会社には以下のメリットがあります。
① 外観の向上。
② 顧客満足度の向上
③ 企業競争力・企業ブランドの向上。

大手企業になるほど外構工事の戦略的な重要性を分かっており、この分野を手抜かりしない方向性で動いております。
事例を挙げると以下の通りです。

住〇林業さんの資金計画書を10年ほど前に見たことがあるが、営業段階でしっかり建物本体の8%程度の予算が組み込まれていて「へぇ~」と感心したモノだ。
ミ〇ワホームでは、建売り物件においてしっかりと外構植栽を施し、見栄えの体裁を整えている。
積〇ハウスの「5本の木運動」というのも営業戦略がもちろん潜んでいる。
大手は「外構の力」を知っているから、ここを抜くという暴挙はしない。

日本最強の工務店として名高い、鹿児島のシンケンさんも、外構植栽をブランディング戦略として注力してきたことは有名です。

ずるむけの家をモダンでかっこいいと思い込んでいる住宅屋なら、「シンボルツリー」を一本植えて終わりくらいが似つかわしいが、
自然派住宅を宣言するならば、外構植栽に力を入れないと不釣り合いだ。と思います。