2011年を振り返って | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

2011年を振り返って

今年1年を振り返ってみると、まさに激震の1年であったと思います。
私はブロガーだから今年1年、何が起こったのか、何を感じたのかが記事の一覧をみれば容易に思い起こせます。 2011年を振り返ってみると文句なしに 東日本震災の関連が、今年の最大の出来事でした。

当時も今も会社はひよっこの零細企業。 
ようやく人気化して手ごたえを感じてきたその刹那。3.11を迎えました。
合板・断熱材が入らないのじゃないか? サッシ・設備類はいつになるのだ?
建築中の方々にお引渡しできるのだろうか。多大な迷惑をかけるのじゃないか?とか
これからまともに家を建て続けることができることはできるのだろうか?
などと 当時はかなり深刻に考えておりました。
1か月程度は狼狽した日々を過ごしたことを思い出します。

震災直後の建築資材の動向が見えてきたのが4月末。
いてもたってもいられず、被災地へ大工道具を送りに行きました。 
同行した宮崎君は復興へ建築屋のなすべきことをやる。 と、
仙台に転居し、今でも被災家屋のリフォームを一生懸命に続けております。
彼はピュアで偉いと思います。
津波の地域はいまだ荒涼とした風景で映画のセットのようだと聞きました。
原発事故の放射能からの避難者は身近なところにもいらっしゃるし、とても数年で元通りに復興するとは思えず、このような状況が常態化してしまうのじゃないかすら思えます。

その一方でここ新潟での建築において、完全に資材は安定して平常となり、
私どもの会社オーガニックスタジオ新潟も申し訳ないくらい好調に成長いたしました。
震災直後の企業継続ができるかどうか本気で考えていた状況からすると、加えて東日本の状況を踏まえると、本当に申し訳ないくらいです。

むしろ去年以上に増えた仕事へスタッフ一丸となって対応していたら、あっという間に時がたったというのが印象です。

倒れていない人間が、倒れた人間の分まで全力で走るのが役割。
2011年は宣伝広告費と同額のお金を、赤十字・義捐金・大工道具プロジェクトにつぎ込みました。
2012年以降は財政の悪化と復興予算で中期的にも大増税となってきます。
一層厳しい経営環境下ですが、しっかり仕事をして税金を納め、2011年と同等の寄付行為を行うことをしようと考えております。

ふりかえると様々な出来事がありましたが、2番目の大きな出来事は、
京都巡礼。 素晴らしい建築の至宝を拝めて目を養ったことと。そこで
森山さん、松尾さんとリアルにお会いできて交流できたことは感慨深いです。
また、それがご縁でのエクスナレッジからの取材依頼など、いい形でご縁が広がり、世界が広がった1年であったと思います。