◎ 聖ヨゼフ館へ初潜入 (昨日の続きです)
1時間も外で作業すると、汗でシャツがビシャビシャになる。
男性部は塗り塗りし、女性部は草取りと裏方でサポートしてくれている。
早めに給水休憩で、信徒しか入れない集会場の「聖ヨゼフ館」にてお茶を頂く。
さてさての、ようやく入れた「ヨゼフ館」。
新潟県で知る人ぞ知る伝説の建築家、三鍋氏の作品である。
たぶん、NET本邦初公開。
マナ男さんの好きな玄関を開け入ると、玄関ホールと集会場はポリカの中空ボードの框戸で、隔てられる。
どことなく、アンティーク型ガラスを彷彿させてきれいです。
集会場は傾斜天井となり開放感があり、レーモンドに敬意を払って、シザートラスが用いられていた。一般的な使いやすさを優先し、床は栗のUV塗装品だし、建具もウレタンで汚れ止めがされていた。
設計案は、当初は、お御堂に合わせてドーム形状で提案されたのだが、土地利用の無駄から廃案となりシンプルなプランへと変更されたようだ。
汗が引くころ、信徒会長の森田さまから、外構についていろいろ説明をしてもらった。
今年はこの猛暑だから、木が弱らないように森田さまは朝夕水やりを欠かさない。
しだれ桜を主木とするから、アメリカシロヒトリの虫害にも気を使う。
「木がこれだけ周りにある教会は珍しいんだ。これがあるから協会が映える。」
潤いある、愛されている教会。それが新発田カトリック教会。
愛があるから、手が加わり、汗が流され維持される。
追伸:
私が協会を後にしようとしていると、「見せてください」電話があり、
東京からいらした建築好きと思しきご夫婦が見学にいらっしゃった。
当然、このブログの過去の記事は見ていらっしゃるでしょうねぇ。
文化財級の建築界の至宝。
御覧のように、信徒だけ維持管理がなされておりますが、メンテナンスにはお金と労力が必要です。
見学の際には浄財を包んでいただけますよう、重ねてお願いいたします。