金融バブルがはじけても住宅業界のバブルは数年続き、消費税が3%から5%に上昇する前年は空前の住宅バブルとなった。
消費税が5%になったのが1997年4月1日。
確か 記憶では 前年の1996年の8月いっぱいまでに建築契約をすれば消費税は3%で適応される。9月1日契約では5%。
このわずかな差に、消費者は翻弄され 住宅バブルは形成された。
大方の予想に反して着工棟数が156万棟程度の高値で終わった年です。
ちょうど最低だった昨年の倍くらい住宅が、14年前には建っていたということになります。
当時アイフルホームの本部から加盟店に、営業マンとして転籍し、営業現場デビューした年がこの年でした。
ともかく、住宅会社に行列ができるほど、飛ぶように引き合いがあった。
特に7月8月は大忙しで、2か月間休日返上。
2か月で8棟注文を頂きました。
「今、金利が底値。消費税も上がるから今建てないと損ですよ。」
今も昔も住宅営業の現場は、オオカミ少年です。
焦らせる言葉には耳を傾けないほうがいいです。
いつでもいいのですよ。住みたいときが建てごろなんです。
さて、そんなときの今では考えられない本当のお話です。
残業でちょうど7時を時計が回ったことろ、事務所は私一人。
訪ねてくる若い男。 「まだやってますか?」
私 「どうぞ、どんなご用ですか??」
若い男 「明日で住宅金融公庫は締切りですよね。」 私 うい・
「今から 公庫は申込できますか??」
私 !!!!!
まぁどうぞ 事務所に案内してお話をする。
私「申し込みはいいですけど、建築費や面積、それに建築地は決まっていないとですね。」
男「土地は探してないですし、年収はxxxくらいです。」
私「その年収だと、定期借地じゃないと厳しいかな?ちょうど私どもが1反造成したミニ開発に1つだけ区画残ってますからそこにしますか? じゃあ今から・・・」
といいうことで 男を車に乗せて、懐中電灯片手に借地を見に行った。
私「どうですか~。いいところでしょう」
なんて言ったが真っ暗の団地ですよ。
そこから事務所に戻り、プラン集をベースに一部訂正したプランをつくり、
私「ちょっと待ってくださいね。」とPCいじって 15分で見積もりを作る。
時計は夜の11時。
私「じゃぁ この内容で公庫は申し込めますので、この請負契約書にサインください。公庫の申込書を用意しておきますので、明日のお昼休みにまた来てください。印鑑はその時でいいです。所得証明書と実印をお持ちくださいね。」
なんと、営業現場にでて数か月後の若造が、会って4時間しか経っていない人と請負契約をする。とんでもなくインスタントな仕事っぷりを本当に行ってました。
売るほうも売るほうだし、買うほうも買うほう。
住宅バブル期のローコストですから勘弁してください。
業界の昔話でした。
まぁ それでも今でも似たような話を、お客様から伺いました。
某自然系の住宅会社の家づくりのプロセスです。
お客様にプランを作らせて、そこに赤ペンで訂正した修正プランを、
簡単な1/100図面にてCAD図面に清書して、概算資金計画書をくっつけて出す。
「次回はこれで契約してください。」とのたまう、
プランを見たその日ですよ!! これにはあきれました。
いきなりパンツを脱ぐと嫌われますよ。NL
こういう会社を、建築の衣をかぶったハウスメーカーといいます。
ブログの読者は騙されはしないと思いますが、
世の中いまだにそんなもんです。 笑ってあげてください。
それを工務店の集まりで話をした。
工務店主 「それは頭がいいよな。自分で書いた図面だからケチつけようがないし、俺もまねしようかなwww」
おいおい、素人図面で建てようってのは責任感なさすぎるよ。
それをやったらおしめぇよ。