Jr.のR君は、前職での同僚でしたし、田村先生は、協力設計としていくたびも設計支援してくださり助けられたし、設計事務所の仕事というものを色々教えてくれた先生でもあります。
ここは新潟大学近くの、先生のアジトだ。
塔の家 のごとく、俺はここに居てやる!って感じの意思が伝わります。
旗状地の高低差のある 市場価値の低い土地を果敢に料理して、貧乏な頃、激ローコストで建てたという。
外壁もコロニアル。
それから、温熱改修を含め、新築時と同じくらいの費用をかけてリノベーション。
我が家の入手パターンに近いものがあるな。
私らが見る限り、タムラ設計さんは成功している設計事務所だと言えますが、それでも、設計事務所ってのはなんだか、みんな苦労して、草にしがみつくように頑張ってます。
近頃 浅い見識の、「何がしたいのかわからない」なんちゃってモダン住宅が世の中には腐るほどありますが、タムラ設計は本格的、正統的なモダン住宅。
「みそくそ一緒にしないでくれたまえ」と、建物がしゃべりだします。
先生は普段はかなりクールな感じのモダンを作風として、一貫性があるのですが、
今回は珍しく、和の民芸的な要素を抽象的にと、お客様のご要望に合わせてデザインなさいました。たとえば、畳コーナー。オランダの建築家、リートフェルト 的な表現を用いてやっちゃうところが、タムラ設計的に、知的連歌で遊んでます。
写真でも正統的な力量がわかりますよね。
フルオープンのサッシで、ウエスタンレッドシダーのウッドデッキとつながるところもいいですね~。
場所はW団地。ラーメン一杯の報酬で、2時間程度竣工撮影をさせてもらいました。しかし、あえて上の写真は田村先生がDX100で撮影したものです。
次回はうまい寿司屋でよろしくお願いいたします。