オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

新潟で自然素材の家をつくる社長の 新潟で一番おもしろい建築ブログ


   写真アルバムで過去の施工実例をすべて公開中。
 家づくりのお役立ち情報は、ホームページの 「家づくりの知識」に引越ししました。
 家づくりについて 大変役立つことを保証します。 ぜひ のぞいてみてください  


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APWフォーラム2019。今年もやります。


高性能な窓の啓蒙と、高性能住宅の重要さをテーマに、
全国の主要都市で開催されている、
APWフォーラム2019にて、5年連続となる今年も、
セミナー講師を務めることになりました。

現在決まっている会場は
7月18日金沢会場
7月30日福岡会場
9月5日富山会場
が確定になってます。

あまり公にしてませんが、
オーガニックスタジオ新潟の会社のミッションは
「日本の家づくりをまともにする」です。

率先垂範で、新潟におけるまともな家づくりの、
模範とならなければならないし、

共感する全国の仲間と共に、成長していかなければならない。
全国でのフォーラムを通じて、直接、その地域の仲間へと
思いを伝えることができるので、喜んで毎年引き受けております。

 



福岡会場は、昨年の札幌会場に続いて、東大の前先生。


富山会場は、今年3月の時と同じく、
東北芸工大の竹内さんと一緒に講演を行います。

 

 



金沢会場では、日本エネルギー機関 代表の中谷哲郎氏
長らく様々な業界紙で、編集長をなさってきた経験をお持ちで、
どういったお話が聞けるか楽しみであります。

受講希望の方は、担当のYKKAPの支店までお問い合わせください。


 


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アントニン・レーモンドの「私と日本建築」という本を読みました。

A・レーモンドとは何者か?
ひとことでいえば、現代の「日本建築の祖」
伝統的な日本建築から、建築的に普遍性のある良さを見出し、
西洋の建築技術と融合させ、作品を作り続け、
吉村順三や前川国男のような、多くな人材を後出させた建築家です。

オーガニックスタジオ新潟の建築思想は、普遍的な原則だと考え、
それを住宅設計に取り込もうとしているわけです。

だから作品集や作品集等を会社にコレクションし研究してきていました。
この本は、レーモンドが生前に、自らの設計論について述べた論文集です。
この本の出版された年は、私が生まれた年と同じ。
もうすぐで52年も前の出版です。

ただ、建築における標準化を、合理的なるものとして肯定していたり、
ほとんどが現代でも通用する考え方で、ただただ驚くことしきりです。
50年を経ても変わることのないということは、「真実」であり、普遍です。

例えば、レーモンドの五原則になかに、「自然主義」がある。
これは、伝統建築や、戦前の日本人のメンタリティから学び取ったのだろう。
書から一部抜粋すると次のように語っている。

「住居自身は、その庭園の一部に過ぎない。
住居は、庭園の中にキノコのように育ち、
材料と形を、植物や、大地、砂利、石の如く、自然に包含させる。
その寸法は、結局、人体の各部の寸法となる。
材料が自然であるほど、この接触を増し、住居をさらに分解すれば、
その微細分は大自然に解け去る。」

日本人の持つ、大自然との完全な調和の感覚。受け入れる感覚。
そこから生まれた建築を洗練させてきたことを大きく評価している。

「自然主義」は、もちろん現代の住宅においても通用する。
自然とつながる感覚は、調和は安らぎを産む。
時代に左右されない「究極のストレスフリー」の状態です。
せわしない現代社会にこそ、大きく求められていることではないでしょうか?

読後に残念に思ったことですが、
レーモンドが高く評価していた、日本人の美徳や性質は、
この50年で消え失せてしまってはいないだろうか?

「今だけ・金だけ・自分だけ」の、
利己的な社会になってしまっていないだろうか?
自然の移ろいを美しいと思える国で、まだあるのだろうか?

地域で家づくりをしている、我々こそが、
日本人ならではの、自然にはぐくまれてきた感性を呼び起こすような、
本質的なものを大事にした家づくりに励む務めがあると思いました。



 


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今年のゴールデンウィークは、  十日町市きもの祭り。
越路の井口製材店さん。
長岡市の新潟歴史博物館など、 3日間 中越エリアに足を運びました。


GW最終日には長岡の江口だんご店本店に立ち寄りました。

噂はかねがねから聞いていたけれど、
あまりにもの人気に、前を通り過ぎることはあれども 実は初来店。

 


最終日ということで、ピークよりはお客さんが少ないと聞きましたが、大繁盛店です。
ラッキーなことに、江口会長とお話しすることができた。
みのもんたによく似た 人生の甘いのも辛いのも味わった人生がにじみ出て、
圧倒的な存在感で すぐ会長だなとわかる。

結構なご高齢であるが、売り場を見渡せるところに立ち、
従業員とお客様の流れを目を凝らしている。
売り場に責任を持っているし、
店舗の隅々にも目が行き届いているのを立ち姿が体現している。

 

会長さんから店舗のあれこれ説明をいただいた。

 



店舗の建物は、築250年の立派なサシ造りの古民家を移築したもの。
三間を梁せいが60cmもある欅で一本もの。


ダイナミックな梁組の構造を活かし、
中央の吹き抜けを囲むように2階はイートインのカフェになっている。

団子そのものも、こだわりの材料での作りたてが味わえるので、
非常においしいと口コミが高いポイントになっている。

長岡エリアでの観光名所といってもいいほどで、
抜群の集客を週末になると誇っている。

外構にしろ、インテリアにしろ本物志向で、
さらに本物のエイジングされた魅力が加わることで、
時代に左右されない磁力を放っている。


店舗とは別棟に、ギャラリーとカフェのコーナーがある。
現在、ギャラリーでは小国和紙のインテリア雑貨店が構えている。



気になったのが「ふくら」というデザインプロダクトである。
縁起物をモチーフにしたかわいい小物が、
桐の優しい質感の額に並べられたインテリア小物である。

 



モデルハウス事務所にある畳コーナーの壁にかけてみた。
カジュアルな和のテイストを、空間に加えてくれている。

玄関の正月飾りなどでも使えますね。
価格は2900円で非常に値段もやさしいです。

 

だんごを買われたら、ぜひここもチェックです。


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10連休がようやく終わり、事務所のポストを開けてみて
「あちゃー うちにも送られてきた!」 と思わず口に出た。

 



Facebookで話題になっていたけれど、うちも
北見の工務店のエボホームから、エボ本が送り付けられていた。

 



こちらの大平社長は、以前 ブログで紹介したけれど
日本一のやりたい放題のマイクロ工務店。
日産GT-Rを乗り回している自体がとんでもないし、
伊礼さんをのび太のように首絞めているあたりが
リアルジャイアン。

 


(私がスネ夫か? 笑)


去年、北見市を訪れた時も、この本の準備に入っておりましたが、
創業20周年を記念した写真集を発行した。

 



お客様が可愛い奥様が多いのが自慢で、
奥様の写真集を出すと言っていたけれど、創業記念本である。



(ジャイアンの娘はジャイ子なはずだが、モデルっぽい美人w)

 

アイドルグループの写真集を撮影しているカメラマンに
依頼したと言っていたような気がするが、
奥様目線でまとめられた事例紹介と、
インタビューがコンテンツの中心である。

 

 


 

頼みもしていないのに3冊送ってきて、
さらに請求書がくっついている。 
品よく出版社から送られてきた堀部さんと大違いだ!

 

 さすが ジャイアン!  (笑
傍若無人にはなすすべがありません。 (爆

 

*大平さんの名誉のために付け加えると、この売上げは

北海道胆振東部地震の義援金に寄付するとのこと。

北見のジャイアンは正義の味方だった。

 


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堀部さんの初めて、「住宅に関する考え方」をまとめた書籍が発売になった。

タイトルは 「住まいの基本を考える」

 

出版元の新潮社からていねいな手紙とともに進呈された。

きっとこれは、堀部氏がレビューを書いてくれるよね!と

進呈先リストに私を含めてくれたことだろう。  (笑
期待に応えて、アマゾンのレビューも一番乗りでUPさせてもらいました。

以下がその内容です。

 


堀部氏が、立ち向かっていったテーマは、

ある意味現代においては、非常に困難なテーマである。 

 

資本主義と情報社会の進展で、

人間が何千年とかけて洗練されてきた街と暮らしの在り方が、

ここ数十年の間で、利己主義で刹那的に塗り替えてしまったからだ。

しかし、時代に左右されない基本というものがあるはずだと、

「ベーシック」な住まいの在り方が展開されている。

練られた文章と、最新の住宅作品の自身で撮影された写真と、

手書きの平面計画で構成されていて、全てに味わい深い。

写真とプランが豊富にあることと、文章も比較的、

平易なであるので、これから住宅をと考えている、

一般の読者に広く読んでいただきたい一冊である。

キーワードの1つが「ベーシックハウス」の考え方。
家族が暮らす上で、過不足の無い、

ちょうどいい小ささボリュームであること。

大きすぎないので暮らしやすく

建築費と維持のコストも少なく抑えられる。


雨風、太陽の日射のコントロールに重要な、

しっかり軒の出た屋根が備わり、
特別な材料を使わず、将来的にも維持管理しやすい素材を使うこと。


例えば日本にふんだんにある杉材は、

日本人と同じく水を飲み、空気を吸って育った存在であり、暮らしになじむ。

「この効能を知らずして死ぬことは、

白いご飯の味を知らないで死んでいくことに等しい」 と説く。

掲載されている住宅においても、豪邸シリーズのような作品だけでなく、
「池川の家」のような 「これぞスタンダードハウス」として汎用性がある、
普通で洗練されたプランも紹介されている。

高断熱化の手法や、耐震面材で成しうる耐震の手法も、

スタンダードと言えるものが確立された。

堀部氏は2016年以降、高断熱高気密住宅のよさに開眼し、素直に学び直し、
住宅の基本性能として、重要視するようになった。
高断熱による快適性のメリットを積極的に実現していく喜びが伝わってくる。

誌面の多くに、住まいの基本を成り立たせる要素として、
「パッシブデザイン」が重要だと繰り返し言及していて

もう一つのキーワードだ。

高い断熱性能というハードウェアだけではなく、
太陽の日差しや、風の通りだけでなく、建物の立地環境といった、
「外部の豊かさを取り組む」ことを含んだ概念として、パッシブデザインを捉えている。

さらに広く捉えれば、地産地消的な考えも、「そこにある豊かなものを生かす」
という合理性でいえば、広義なパッシブデザインと考えているようだ。

(写真:日経HRより転載)


この書の一番心を打つ箇所は、東洋的思想に裏付けされた、利他の思想である。

「資本主義経済が、利己的に、ここ数十年間の短期間で、

社会を大きく塗り替えてしまっている。

多様性がもたらされたように見えても、

実は画一的で平面的な商売の損得勘定から作られるようになった」ことを嘆いている。

「変えるべきこと」と「変えなくていいこと」を整理せず、

急速に進んできた日本の問題に切り込みます。

長く町並みの一角を形成していた瓦屋根の建物は、庭ごと全て取り払われ、
敷地目一杯に白い箱の3階建ての建物が周辺を無視したかのように突如建つ。
情緒や風情というものを根こそぎ奪われていく。

大東建託・レオパレスに見るサブリースの問題や、
街を食い荒らすミニ開発の分譲住宅を見ていると、
現在の住宅産業は、外来種の害虫のように、

「今だけ 金だけ 自分だけ」のことしか考えていないように強く感じる。
こうした現代の建築のありように、静かな怒りを言葉の中に込めている。

氏の怒りに非常に共感できる。

「様々な情報を得られるようになったので

自分がわかっていると錯覚し、謙虚さを失い、

言葉や概念だけで分かった気になり、

本当に大切な身体感覚を失っている。


それを仏教の教えでは「無明」と言っており、

人を滅ぼす大きな煩悩である」と戒めている。

「根本的な実感を伴わず、自己中心的な考えのものは自滅する道しかない」

あわただしく変わりゆく社会だからこそ、建築こそはじっと動かず、
人間の記憶と五感とを集約したものとして存在しなければならない。

住まいは暮らしのベースであるからこそ、
時空を超えた人間の活動そのものの基本を学び、当たり前なことを当たり前に、
まっとうに積み上げていった総和であるべきだと、受け取った。

氏の思想は普遍的である。


本書は一般の方を想定して書かれているが、

やはり住宅関係に関わる者は読むべき、教本であると、強くご推奨します。