ビールの下僕となり、‘もう若くない’攻撃を受け続けたある日、
胎児の頃から聞いていたような二文字の言葉をプレゼントされました。

堕落した従順なビールの達人は、この聡明な二文字のおかげで、きっぱりではなく、さっぱりもしない惜別を向かえます。

「痛風」この悪魔のささやきのような風には、いみじくも可愛いらしい小悪魔が添えられているのです。

「プリン体」この万人を魅了する響きのある毒薬は、私の楽園生活にじわじわと効きめを現しました。

その楽園部屋の積もりきった埃を掃くように、もくもくとビールとの惜別は続けられました。

ある日は焼酎、ウィスキー、また別の日は愛すべき日本酒、ワイン。そして、どうでもいい名前のホッピー、プレミアムホッピーなんかは、もう笑っちゃいました(旨いけど…)

全ては、哀しくもこの狂おしいビールからの開放の為に。