前人未踏の4連覇がかかる鹿島。ここ数年、優勝は最終節までもつれながらも僅差で鹿島が3度制している。チーム間の力が拮抗しているだけに、他を圧倒しての優勝よりも難しい。

今シーズンのJリーグ優勝はどのチームか?川崎、G大阪、浦和…
と候補は沢山挙がるが鹿島が最有力であることに違いない。

田代、増田、ダニーロと影ながら3連覇に大きく貢献したバックアッパーが新天地へ向かったことはマイナス材料ではあるが、新戦力を加えた鹿島が優勝候補の大本命だ。

ACLグループリーグ初戦の長春戦を1-0、ゼロックス杯のG大阪戦をPK戦の末、制した。
僅差で連勝を飾り、今日、リーグ戦の開幕を向かえる。

相手は昨年同様、浦和戦だ。優勝がかかった最終節の浦和-鹿島戦は互いの意地と意地のぶつかり合い、気持ちが入った昨シーズンのベストゲームであった。
選手層では浦和は他を圧倒する。2年目を向かえるフィンケは結果を求められる重要なシーズンであり、昨年の対鹿島戦2敗を払拭すべき対策を講じてくるだろう。

長いシーズンが始まる。最終節の終了時点、歓喜を叫ぶチームはどのチームか?熱い、気持ちの沢山詰まった戦いを期待したい。
オランダ代表との親善試合は0-3で敗れた。

60分間は全体の速いプレスが機能し、オランダ相手に思うようなプレーをさせなかったが、失点をしてから別のチームへと変貌してしまった。

結果的に06年ドイツW杯のオーストラリア・ブラジル戦と同じようになってしまった。

フィジカルコンディションの悪い選手やクラブでレギュラーを獲得してない選手が数多く試合に出場していたドイツW杯では炎天下の影響もあり、スタミナ切れを起こして逆転負けを喫している。

一度劣勢に回ると跳ね返せない理由にスタミナ切れが挙げられるが岡田監督が採用している戦術は速いプレスをかけ続けるというスタミナを消耗する過酷なものだ。

故障明けや故障を抱えた選手はもちろん、クラブでレギュラーとして試合に出ていない選手には務まらない。

長谷部・内田・闘莉王はコンディションが万全ではなかった。

ビハインドされた状況で守備的な選手同士の交代は後ろ向きとなってしまう。その為、前線の選手を代えるが的を得ていないため機能することは無い。

親善試合だから、あえて試したともいえるが、9ヶ月後にどのような状況になるかは誰にも分からない。

一部の選手に頼り過ぎると結果的に戦術が機能せず、同じ結果を招いてしまう。

繰り返してほしくない、ドイツでの戦いを。時間がこの問題を解決してくれるかは疑問だが、南アフリカ大会は9ヶ月後に迫っている。
昨シーズンのG大阪は高いポゼッションから選手がパスを繋いでゴールを量産する魅力的な試合をしていた。

今シーズンはレアンドロ、チョ・ジェジンの加入で開幕当初は二人の個人技によるゴールが多く生まれたが、高いポゼッションは成りを潜め、現在は縦へ速く攻める戦術を採用している。

リーグ戦は苦戦したがACL・天皇杯を制し、マンUと対戦した当時の面影はなく、昨日の試合内容は魅力的とは言え無かった。

G大阪に残された舞台はリーグ戦と天皇杯。勝利を求められるチームだけに現在の形になっているのだが、見る者を魅了するスタイルの追求もしてほしい。今後の西野監督の手腕に期待したい。
長い間、休養してましたが再開します。

休養中にフットボール界も激しく動きました。Jリーグは鹿島が独走。レアルマドリード・マンCが大型補強を敢行…

そして何よりネドベドの引退。最後まで諦めずに闘志剥き出しのプレーは心に残り続けます。本当にありがとうございました。
復帰の噂もありますが大歓迎です。

何れにしても感謝の気持ちは変わりません。
消化不良ぎみのオーストラリア戦、憲剛がベンチ外となっていた。

遠藤のコンディションを考えると、途中交代で憲剛と思っていたが、サブの中に憲剛の名前はなくベンチ外。
イエメン・バーレーン・フィンランド戦で岡田監督に見切りをつけられたのであろうか?

もし、遠藤・俊輔が試合中に負傷していたら憲剛が必要となったはずだ。何もなかったから浮き彫りにはなってないが、万が一の事態に備えるという意味では不十分ではないか。疑問の残る構成だ。
0-0のスコアレスドローという結果に終わったオーストラリア戦。

ドイツW杯で怒涛の攻撃を仕掛けたイメージが鮮烈に記憶されているだけに、全く攻めて来ないオーストラリアに拍子抜けした。ドロー狙いのリスクを冒さないサッカーに終始徹していたからだ。
試合後、俊輔のコメントに90分相手を守らせることができた、とあったがいささか違うような気がする。

このような相手に、日本は勝つことが出来なかった。しかもホームでの試合である。これでW杯最終予選、ホームで2戦2引き分けの勝点2。トータル勝点8でバーレーン・カタールに4ポイント差をつけ、出場圏内をキープし、折り返すことになった。

B組に比べ、W杯出場が容易であるA組においてホームで2試合も勝てなかったことに大きく不満である。

牙を隠した相手に、牙を剥き出しに襲いかかる日本に期待をしたがその姿を観ることは出来なかった。

勝たなければいけなかった試合と私は思う。満員のサポーターの為にも、テレビの前で応援しているサポーターの為にも。鬼の形相で襲いかかることはなく、終始自分達のペースで試合をしたことで小さい達成感を得ていては魅力的なチームとはいえない。
本日、スポニチの一面は岡田監督解任危機という、オーストラリア戦を直前にしてシリアスな内容であった。

犬飼会長がホームで負けたら致命的との言葉で、負けた場合の責任を岡田監督に求める可能性性を示唆したもよう。

今日のオーストラリア戦に負け、岡田監督が解任された場合、後任は誰か?

先日、チェルシーを解任されたルイス・フェリペ・スコラーリが監督というのは面白いのではないか?

僅かな期間ではあるがジュビロを指揮した経験を持ち、日韓W杯ではブラジルを優勝に、ユーロ04ではポルトガルを準優勝に導いている。

短期決戦で結果を残せる監督である、スコラーリであれば力量は申し分ない。

世界的に見てもこの突如現れたジョーカーを誰が引くのか?

日本が引くようであれば、それはオーストラリア戦に負けることを意味する。

岡田監督は進退を掛けて戦いに挑む。
カターニャに所属の森本がユベントス戦で今季、3ゴール目を決めた。

ブッフォンが弾いた溢れたところ、走りこんでシュート。見事に同点ゴールを決めたわけだが、その前にも決定的なシーンがあった。
相手ディフェンスの裏を狙うパスに反応し、オフサイドトラップをかけるディフェンスラインを素早い動き出しで抜け出した。そして、ブッフォンと1対1になるがボールコントロールを誤り、シュートを止められてしまった。
裏への抜け出すスピードとタイミングは絶妙だっただけにボールを受けてからの動きは残念であった。

ローマ戦で2得点、ユベントス戦で1得点とビッククラブ相手に得点しているだけに、それ以外での得点があればレギュラーの座が見えてくる。

ブッフォンの知る日本人は少ないと思うが、20歳の森本はその中の一人である。
オーストラリア戦に向け、俊輔が代表に合流した。

彼はアイルランド戦のダメ出しや憲剛・橋本のプレーを評価したりと、リーダーとしての役割をこなしている。

過去の俊輔の姿はそこにはなく、逞しく成長した俊輔はW杯南アフリカ大会に出場し、決勝トーナメントを勝ち上がる為に何が必要かということを選手に伝えている。

フィジカルで劣る日本は組織で挑む。組織にリーダーは不可欠である。その役割を俊輔が担い、最初の難関オーストラリアに挑む。
反復に耐えうるものは本物という言葉があるが、期待を常にかけられ、結果を残す選手は本物である。

昨年、ACL.CWCと国際試合で明神の姿を見る事ができた。ガンバにおいて欠かすことの出来ない存在であり、遠藤・二川・橋本と構成する中盤は成熟の域だ。

C・ロナウドにやられる場面はあったが、運動量が豊富でボールへの寄せの速さや奪取力は衰えを知らない。

代表で最も選ばれて欲しい本物の選手である。