朗読劇は詐欺?
だろうか?と、問いかければ、「何~⁉」と目を向く関係者は多分にいらっしゃる事だろう。「貴様何を言うかあ!」とお怒りになる事疑いない。
実は我らが塾長小林通孝氏も「ひと芝居打って金を貰うという意味においては詐欺かもしれない」と発言しています。
では、詐欺とは?ちょっとだけ脱線してみる。
詐欺(さぎ)とは、他人をだまして、金品を奪ったり損害を与えたりすること。 (Wikipedia出)
そうなりますと、言葉は悪いが他人を騙すという事は言えます。芝居がFiction(創作物)である以上その宿業は逃れがたい。
しからば何故捕まらぬか?幸い、芸術に属する為に逮捕もされず罵声ではなく喝采を浴びるに至っていると考えるものであります。
さて、「金品を奪ったり損害を与えたりすること」とあります。
ここが芝居と詐欺の大きな違いであります。
金品を奪ったりなどとんでもない!与えるのは損害ではなく、感動である。否、感動であらねばならないと自負するものであります。
「与える」とは一見傲慢にも思えます。
しかしながら決して可笑しな物は見せられぬとばかりに、練習し、稽古し、鍛錬を重ね、集大成をお見せする。お見せする以上断じて感動していただく、そんなPride、自負心を持って我々役者は舞台に立っております。ご来場頂いた全員に感動を差し上げる、見返りとして、お足を頂戴するという訳です。
与えるのは損害ではなく「感動!」、お足(料金)は喜んでくださったお客様が進んでお支払い頂く「対価」、となるのです。
結論を申しますと、人を騙す意味において詐欺的とは言えるが、人に感動を与える意味において芸術とみなされ、しかも、ウソと知りつつ観に来られる訳で、詐欺とはその袂(たもと)を大きく分かつものであります。
そもそも芸術と犯罪を並べるのに無理があるってもんです(自分で並べといて(テヘッ))。
朗読劇は詐欺か?と聞かれれば、朗読劇は「芸術」である。と、堂々と言い放つものであります。その歴史なんかも話す機会も何れありましょう。
ところで、朗読劇の何が、楽しいんでしょう?今度はそれを考えてみます。
朗読劇って楽しい?
だからやっているに決まっているのだけれど、どの辺が?と聞かれれば、そうだなあ、概ね全体かな(^_^)
創作物というものは出来上がりを人に見せるのも楽しいものだが、出来上がる過程(Process)がまた楽しいものであります。それは朗読劇も同じなのであります。更に、"手作り"の良さがまたまた愛しいのであります。
ボイスハートの朗読劇の流れをちょっとだけご紹介致しましょう。
題材は塾長自ら探しますが、塾生が探しても勿論OKです。現に第一回第二回の作品は私が見つけた本の中から選びました。大人の事情で、細かい事は申せませんが、感動の作品に仕上がりました。バ〇ダイナ〇コから、わざわざ取材のカメラが入ったんですよ!
ともあれ、題材を選んだら、ここからが大変なんです。小林さんがw
題材を選んだら、その題材に編集、脚色を加えます。所謂脚本にする訳です。脚本が出来たら、キャスティングです。これも小林さんが行います。キャスティング出来たら、顔合わせ、読み合わせと進み、立ち稽古、音響合わせ、舞監立ち合い、照明合わせそして、場当たり、ゲネプロ、と来て、さあ、いよいよ本番!あ、やりますよスクラム(=^・^=)
全員の手を上へ上へ重ねて一旦しゃがんでせえの、「お~!」
そうして、本番へ・・・・・・このProcessで高まる機運、強まる絆、これが兎に角”楽しい!”のであります。そして万雷の拍手・・・・・・
終わって後片付け、そしてお楽しみ”打ち上げ”パーティー、これがまた、"楽しい"。w
朗読劇で何が楽しいか?と問われれば、「係わる総てが『楽しい』のです」としか答えようが無いですね。楽しさ伝わったでしょうか(=^・^=)?
では翻って、声優に朗読スキルはいるのか?考えてみます。
声優に朗読スキルは必要か?
声優って台詞を可愛く言うだけの職業だと思ってませんか?
台詞を可愛く言う職業ってどんな職業だよ!w
前にも言いましたが、可愛い声の人は生き方も含めて、初めから、もう根本から"可愛い"のであります。そしてこれも前に言いましたが、ただ単に可愛い声が出せればいいというのではなく、マイク乗りのいい声、"カネに成る"声でないとダメです。
私も最近、若い女子から「可愛いい声どうやって出すんですか?と、聞かれます。その時はその人に合った回答をして差し上げますが、声だけ可愛くても読みが下手では意味が無いのです。
ボイスオーバーという仕事があります。ラヂオドラマ的なアレです。ボイスオーバーについては、実はあまり詳しくはないのですが、え(画)の無い処に声を当てる作業は朗読スキルそのものです。
小林氏はよく、「読むのではなく、『喋る』んだ」と言われています。
読むのではなく、『喋る』とは、一体どういう意味でしょう?つまり、自分の言葉で会話するのと同じ感覚で、台詞を喋る様に読むと言う意味なのですが・・・・・・お解り頂けただろうか?
やたら専門用語を(私より)知っているくせに、この説明を理解できないと嘆く女性がいる。(理解してくれないので嘆くのは私なのだが)
(;一_一)彼女はきっと感覚派なのだ・・・・・・
それはともかく、理解できない場合は、一度台詞を自分の言葉に変換してみるといいです。親しい友人と話していると想像してみる。とにかく喋る感覚を頭に憶えさせる。反復練習して、慣れるしかない。慣れた処で再び台本の通りに読む。
そういえば、ラヂオのアナウンサーがメールやファックス、いわゆる「お便り」を読むのが上手い人が多いと思う。あれなんかまさに、「朗読スキル」に他ならない。(便りをくれたリスナーに変わって、聴いているリスナーにこの思いを届けよう)という思いが感情となり、感情は声に乗り、感情の乗った声はマイクが拾い、拾われた声は波(電波)に乗り、リスナーの「お耳」に届くと、こうなる訳である。その時、リスナーの貴方は心地よい感動に包まれたりしないだろうか?これは朗読をアナウンサーが無意識でやっている結果である。
そのことを声優は"意識的"に行う事ができる。朗読が上手い=台詞が上手い、という事になる。テクニックも含め、朗読スキルがある声優は上手い声優であり、「朗読が声優の基本だと思います」と小林氏もそう述べている。朗読スキルを身に付ける事で"可愛い声"にも繋がるのではないでしょうか。
おわり。