orenvalleyのブログ

足繁く訪れ、観劇致してます、ミュージカル、オペラについて書き綴っております。


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Mがいなくなったという話を聞いたのは大学1年の3月のことだった。

Mと3人でずっとつるんで遊んでいたKが「Mが音信不通になった」と僕に話してくれたのだ。

事の真偽を確かめようとKと二人で多摩川沿いにあるMのアパートを尋ねた。

彼が住んでいた部屋のドアに向かい、2度ノックをした。

コンコンとノックの音が響いた。返事はない。

部屋の中を見てみようと、Kと二人、庭に回って部屋の中を覗いた。

部屋には何もなく、がらんとしていた。

荷物も、カラーボックスも、TVも何もなくなっていた。

そこには全面露になった畳があるだけだった。

Kと二人、何も話さなくてもそこにMがもう住んでいないことがわかった。

Mが何か大きな発見でもしたかのように話して聞かせてくれたフォークで開いてしまうドアの鍵も、もう開ける必要はない。そこにMはもういないのだから。

Mは本当にいなくなったんだと言葉を交わし、Mが住んでいたアパートを後にした。

彼がよく通っていた10分100円のコインシャワーの前を通った。

すぐ時間になってしまうので慌てて入らなければいけないと言っていたのを思い出した。

もうこの前を通ることはないんだろうと、何となく思った。

Kが実はと話してくれた。

Kは、Mのお母さんから事の次第を聞いていたのだった。

Mが自分の夢に踏み出していたことを。

(続く)


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私の高校時代からの友人に、整骨院を開院している男子がいます。


彼は、苦労人でした。



高校時代。

私の母校は自由、独立独歩、個人を尊重する校風で、歴史の古い旧制中学には珍しいタイプの高校でした。


体育の授業も、先生が、カリキュラムに沿った種目を全員一緒にやらせるのではなく、生徒がやりたい種目を自主的に選んでやるのを認めていました。


そのため、各人各人が、自発的に野球(体育館内で、ゴムボール用いてのものでしたが)をするグループ、バスケをするグループ、バドミントンをするグループ、など色々なグループを立ち上げて授業を行っていました。



彼が何の種目に参加していたかというと、なんと1人で講道館に籠もり、ベンチプレス!
バーベルの負荷は30~100kgとウエイトリフティングの選手でもない、一介の高校生にしてはかなりの負荷でしたが、彼はそれを楽々とこなしていました。



高校の卒業式も過ぎ、桜咲く春4月。

彼と私、そして若干の男子女子は、進学で上京。
夢と希望と(恐らく大半が)初めての一人暮らしに期待に胸膨らませ、首都での生活を始めました。


私は杉並、明大前(一番近いのは代田橋)の風呂無し安アパートで一人暮らしを始めました。


高校の同級生は都内各地にちらばって各々の新生活をスタートさせていました。



彼はというと、二子玉川近隣で一人暮らしを始めていました。
風呂なし、懐かしのぼっとんトイレです。
夏は忌まわしき台所のカブトムシとバトルを繰り返していたのが懐かしいです。


上京して暫くはやはり寂しさ人恋しさが募ります。

週末、土曜の夜には同郷同士集まるのが恒例の遊びになりました。

集まるのは大抵が私のアパート、明大前(代田橋)、環七近くの安アパートの2Fです。


みんな寂しかったのか、はたまた集まって騒ぐのが好きな人が多かったのか、最も多いときは週七入り浸り、六畳一間に身長175cm超の男子が八人マグロになって寝てた事もしばしば。



彼も勿論その中の一人。

彼が遊びに来る時は一風変わった登場をします。


大体21時頃に今から行くよCALLがあります(その当時彼は、大学の授業が終わると2~3時間、後に彼の人生の核となるとある場所で日々トレーニングに勤しんでいました)。
彼が私のアパートに現れるのは大体電話があってから1時間後。

階下(うたのアパートは2F)に自転車を止める音が聞こえると、彼の登場です。


なんと二子玉川近隣から自転車でやってくるのです。


やってくるなり、カバンの中から取り出すのはフルーチェ(笑)。


18、9才の男子達が深夜みなでフルーチェを食べる。
しかも可愛い器なんてもんは有る訳ないからお味噌汁のお椀で頂きます(笑)


その後は、可愛いものでお酒などは一切使わず、一晩中大貧民をやったり、漫画を読んだりして過ごします。



彼は「めぞん一刻」が大好きで、私のアパートに来る度に第一巻から読み始めます。

そして夜も明け、朝方になると、学校にいくか、昼過ぎまで寝ます。
彼は大体10巻位まで読み進んだあと学校にいくか、昼過ぎまで寝てから帰宅します。

彼が面白いのは、次に遊びに来るは続きから読めばいいのに、また第一巻から読み始める所。これではいつまでたっても最終巻にたどり着きません(笑)。
そして初期の頃(1~4巻位)は画風が安定していないので、毎回「ああっ、絵が粗くて読むのが辛い」とボソッと呟きます。←だったら前回遊びきた時の続きから読めばよいのに(笑)



今にしてみれば、あれは『永遠に続く祝祭』を求めていたのでしょう。
エヴァ風、パーフリ的にいえば『終わらない夏休み』が欲しかったのでしょう。



そんな楽しい日々にも、やがて終わりは訪れます。


各人が、自らの、次のステージに、進むために。



(この項続く)
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2月23日は新宿SPACE7で「TRAILS in concert」を観劇。

場所は新宿西口、郵便局隣。すぐ横がAOKI、郵便局です。
地下に潜る階段を2回程折り返し降ると受付。
ちょっとしたロビースペースから左手に進むとステージ・席があります。
自分は最後部階段状の席に座りますが、それでもステージから10mあるかな?
という感じの密な空間です。。。

いざ、舞台がはじまってもその感覚は変わらず。
いやもっと濃密になりました。
地下ということもあるのか? 音響も格別に良好。
生演奏に生ウタもあり、ホントに素晴らしい一時を過ごす事ができました。
主役キャストの藤岡正明さん。 年初の「ボニー&クライド」で彼の甘く美しい歌声に驚き、再びその歌声を聴きたいと思っていました。
今回もその歌声の美しさは「ボニクラ」時と同様。
特に感じたのは、Ririkaさんとのデュオ。
とても綺麗なハモりでずっと聞いていたいと思わせる歌声でした。
共演者も皆上手く、大変満足のゆく舞台でした。


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