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俺の旅立ちのブログ

日常生活で体験したことや感じたことを語ります

冬の喝采(上) (講談社文庫)/黒木 亮
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 元箱根駅伝のランナーだった著者が書いた自伝小説。著者の出身地が北海道深川市らしく母と同郷。すごく親近感を覚えながら読みました。

 あのスーパースター瀬古利彦氏と早稲田大学で一緒に走っていたようです。理不尽な監督の指導にもめげず、頑張って走った姿に感銘を受ける反面、同じ立場で指導を受けるのは勘弁してほしいという気持ちで読みました。

 最近サッカーの新聞や雑誌を読んでいて「相手をリスペクトする」という表現が目につきました。前代表監督のオシム氏も「相手をリスペクトしすぎてはいけない」というコメントを残していたことも。

 意味自体は大学受験で憶えてはいたけれど、ニュアンスまでは確認していなかった。辞書で調べたけれど、どうも日本語での「尊敬する」という意味とは違う印象を受けました。

 私なりの解釈。オシム氏の言う「リスペクト」は「相手の特徴を客観的に見極める。長所と短所を見極めてどのように攻めていけば勝てるかを考える」という意味ではないかと個人的には思いました。

オシムの伝言/千田 善
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 本人の直筆の本ではないけれど、オシム元監督の通訳が書いた本なのでオシム氏の考えを素直書き記しているのでしょう。選手だけでなく、スポーツ記者にも職業としてのプライドを求めていたように感じました。要はちゃん予備知識や専門知識を習得してサッカーの試合や選手をみることを求めていたんだと思いました。プロ野球の中日ドラゴンズの落合監督に似ているように思います。落合氏はあまりにも勉強不足と思われる記者の質問には応じないようですが。