昨日は著者が卓球の試合だったため更新できませんでした。  

 

 主人公の荻村が深圳への赴任直後のことを思い出して記載してみます。

 当初荻村は毎月香港に会議で行っていたことは既にお伝えしました。

 広東語訛りの英語も広東語も全く分からず、その頃の荻村は香港へ行くと疲弊してしまい、ゆっくり買い物もしないで会議終了後は一目散に深圳まで帰っていました。

 今考えるととてももったいないのですが、当時は香港というところがとても敷居が高く感じたのです。

 

 恐らく赴任2~3ヶ月位だと思うのですが、やはり香港から帰ってきた金曜日だったと思います。疲労感一杯で帰ってきて

 

 (そうだ、初めてだがマッサージ(按摩)に行ってみよう。少しはリラックスできるかもしれない。その後、日本料理屋を見つけて一杯飲もう!明日は本当の土曜日だ!)

 

 と思い立ち羅湖駅近くを探索すると、すぐに

 「中医按摩(中医によるマッサージという意味でしょうが、医師かどうかは不明です)」

 「推拿(指圧か整体みたいにも読めますが、実際にはマッサージと同じでしょう)」とか

 「沐足(広東省では足裏マッサージはこう書かれていました。標準語では「按脚」だと思われます)」

という看板が目にとまります。

 

 そのうちの一軒に入りマッサージのゼスチャーをしますと若い女性のマッサージ師があちらの施術ベッドで、と無愛想な雰囲気で案内してくれました。

 

 最初はうつぶせ(俯せ)なんでしょう。多分「俯卧」と言ったかもしれませんが全く聞き取れません。しかし合っていたみたいです。

 

 しばらく施術すると

 

 「反过来(ファングォライ)」

 

と言ったようですが、全く聞き取れません。

 

 マッサージ師は仰向けになるようにジェスチャーで催促します。笑っていません。面倒臭そうです。

 日本の漢字で「反過来」と書き、「ひっくり返る」という意味があります。

 

 しばらく仰向けで施術した後、

 

 「坐起来(ヅゥチィライ)」

 

 と言ったのでしょうが、やはり全く聞き取れません。

 

 日本の漢字で「座起来」と書けますが、寝ている状態から座った状態にすることです。

 立った状態から座るのなら「座下来」となります。

 方向補語と言いまして三文字で元の状態まで分かるので非常に合理的な言語です。

 日本語ならどちらにしても「座ってください」ですよね。

 

 荻村が「はっ?」としながら呆然としているとマッサージ師はでかい声であざ笑うかのように他のマッサージ師の方を向きながら何か叫びます。何を言っているかはさっぱり聞き取れませんでしたが、めちゃくちゃ馬鹿にされていることは明らかに分かる態度でした。

 

 (あー、もう嫌だ、帰りたい)

 

今考えますとマッサージ師は多分

 

 「他这个人,中文都听不懂!(こいつ、全然中国語わかんねーよ!)」

 

と言ったに違いありません泣

 

 マッサージ師はかなりふてくされた態度で、施術台を叩きながら座るようなジェスチャします。荻村は緊張しながら施術を受けました。

 

 施術が終わりホッとしました。が、金を払い外に出ると、来たときより肩が凝っていることに気づきました。

 

 (何しに来たんだ?泣 まっすぐ日本料理屋へいけばよかった泣泣)

 

と後悔する荻村でした。。。。

 

 

 最近でこそサービス精神は発展してきて、それなりの愛想を振りまくことは普通になりましたが、元々社会主義国家の国です。「お客は神さまは神様です」などという発想はありません。

 

 市場においても

 「ブツやサービスを提供したから、それにも見合った対価をもらう」

 

 こういうことなので、顧客が面倒くさいヤツなら荻村のように罵られてもしかたない、ということだったのでしょう。

 

 しかしながら昨今のネット通販やデリバリーの配達員などは、顧客から毎回評価されます。遠慮というものはない社会なので、顧客が気に入らなければ酷評をします。するとそれはアプリ上に反映されますので、店や配達員は淘汰されていきます。

 中国は罰則社会なので、そうされないようにタオバオ(中国版楽天)とかのオンラインショップの店員は大変です。

 

 ちなみにタオバオへは購入時決済しますが、出展者へは後払いです。確か一週間以内だったら自由に返品できるかと思いました。到着後OKするか、一週間何もしなければ出展者へ支払われるのではなかったでしょうか?

 

 荻村も日常的に使っていましたが、質問とか配送トラブルがあった際、アプリからその店のチャットへ書き込みします。一般的に1分以内に返事がきます。店の人はずっと待機しているのでしょうね。

 そういう部分では日本よりサービススピードが速くなってるように感じます。

 

 オンラインショップとの面白いやり取りは別途ご紹介しましょう(^^)

 

 話を戻します。

 駐在員や帯同家族の皆さん、マッサージ屋へ行かれる前に次の言葉を覚えておきましょう!

 

 「俯卧(フーウォ)」 うつぶせ

 「反过来(ファングォライ)」 ひっくり返る→うつぶせから仰向けになる

 「坐起来(ヅゥチィライ)」 寝ている状態から座る

 

 更にマッサージ師のレベルも色々です。

 気に入ったマッサージ師に出会ったらその番号を覚えておきましょう。

 名前ではなく番号を聞きましょう。

 

 「你是几号?」 と問います。

 「我是二十二号」 と答えます。

 

 ちなみに22号は荻村が次代コーポ上海時代、家付近のマッサージ屋で気に入っていたマッサージ師の番号でした。

 あるとき指名すると

 

 「她回家了」 とのことですが、これには意味が二つあります。

 

 「仕事が終わって家に帰りました」

 「仕事を辞めて実家に戻りました」

 

 それを確認すると、お気に入りのマッサージ師は辞めて故郷に帰ったとのことでした。

 

 「太遗憾了!(残念だ!)」と荻村は声を上げました。相手を立てるコツですかな。

 

 マッサージは中国生活のひとつの楽しみです。

 初期の頃の荻村のようにマッサージ屋で緊張しないよう祈念いたします笑

 

※筆者は「初学者向けの中国語コーチ」もいたしております。日本語で中国語の構造や発声法、頻出フレーズなどをレッスンいたします。新しくできたレッスンプラットフォームRINXsから申し込めるようにいたしました。ご興味あれば!

 駐在間もない方で、こういうとき何と言ったらよいか?迷っている方もどうぞ!

 作家はやぶさひろの日本語で学ぶ中国語 (rinxsonline.com)

 

ではまたお会いしましょう。再見!