12月25日クリスマスの朝、埼玉県飯能市にて3名が殺害された。

ビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)と妻の森田泉さん(68)、森田ソフィアナ恵さん(32)の3名。ハンマーによる撲殺。


犯人は被害者家族宅から60メートル程度しか離れていない場所に住む斎藤淳(40)容疑者。




近所からは「人と関わりがなく孤立していた」「静かで几帳面だった」と言われ、世間から距離を置いた人間の印象を受ける。

それなのに何故か被害者家族に執着していった。

街でスレ違っても目を逸らしたり逃げたりするのが斎藤容疑者の基本人物像と予想する。普段他人に興味無い人間が本気で付き纏いだすとかなり厄介なイメージがある。

斎藤容疑者は被害者宅の車などを傷つけたとして器物損壊罪で3回逮捕されていた。不起訴になっている。ここで極刑を与えておけば被害者家族は死ななかった。無茶な話だが。

斎藤容疑者が問題を起こした時に弁護士から送られてきた書面に『今、住んでいるあの家からとにかく出ていってほしい』と記されていたそうだ。


何故不起訴になったのかは定かでは無いが、例え斎藤容疑者が強制的に遠方に移り住んだとしてもこの事件は起きなかったとは言い切れず、憎しみをより増して結局は殺人に至ったと予測する。

被害者家族が生き残る方法は、斎藤容疑者が知らない土地に被害者家族側が逃げることだけだった。何故被害者側が大金と時間を掛けて引越さなきゃならないのか全然納得出来ないが、常軌を逸した犯罪者には人間界のルールなんて通用しない。暗黙の了解、明示された法律、下された決定など軽く踏み潰し自分の行動を意地でも完遂しようとする。人間界で生きていくための決まり事などお構い無しだ。

どう転んでも被害者側が苦しむのは気の毒でならない。謹んでご冥福を祈る。


にしても、恐らく誰もが腑に落ちないのは斎藤容疑者の動機だろう。何故この家族に対して執拗な攻撃を行なっていたのか。ましてや被害家族の父親は外国の方だ。

どんな因果があってこのようなことをしたのか全然斎藤容疑者と被害者の線が見えてこない。単に道で歩いている幸せそうな家族を見付け、何となく気に入らないから嫌がらせしていたら器物損壊で捕まえられ、小さな炎が大火へと成長してしまったのか。

理由無き殺人が増えるこの世の中で、何となく気に入らなかったから皆殺しにしたなんてのは珍しくないのかもしれない。

そうなると斎藤容疑者のように「孤立した」や「静か」な人物像がフォーカスされ、得体の知れない存在には関わらない方がベターという世の風潮がより強まってしまう気がする。

斎藤容疑者は一刻も早く真相を明かし、僕も含めた世の中で孤立した静者達への不信感を解いて欲しい。

「普段何考えてるか分からないヤツが怒ると怖い」なんてレッテル、貼られた日には僕も外を出歩けなくなってしまう。孤立して静かな人間が自分のような人間なわけではなく、あくまで自分の問題だと大声で世間に叫んで欲しい。


最後に殺人未遂なのか殺人なのか、報道が曖昧になっているのは何故だろうか。

権力者の力だろうか?

続報を待つ。