容疑者死亡で真相が闇に葬られた谷本盛雄容疑者だが、ここにきて犯行までの流れが多少見えてきている。

約半年前から計画を立て、自身のスマホにメモをしていたらしい。


「死ぬときくらい注目されたい」

「日本史上最悪の凶悪事件はどんな事件がありますか」


なるほど。

世間からまるで注目されず生きてきた人なら一度は訪れてほしい夢なのかもしれない。それ自体を否定するつもりは全然無い。

恐らく谷本容疑者の送ってきた人生は「普通」という他に表現する方法がない地味なものであったのだろう。

最後に一花咲かせたい気持ちを理解できる人々は世に沢山存在するのではないだろうか。なんせ世の中の大半の人々は僕も含めて「普通」に属する人生を送っている。

そして皮肉にも、そんな「普通」の一般人が一番手っ取り早く劇的に注目される方法は人を巻き込むような大罪を犯すことなのだ。悲しいがそうなのだ。

谷本容疑者が今更TikTokやSNSで流行りの踊りをしたところで誰も着目しないだろう。世の中は厳しい。

大犯罪で注目されるよう人生を締めようとするのなら、最低限人を巻き込まないやり方を考えるべきだ。

果たしてそんな犯罪があるのか?それはこれから事件を起こそうとしている方々が熟考に熟考を重ねてほしい。願わくば「太平洋側のゴミを全部拾って天寿を全うした」風なピースフルな方法で世の中に自身を知らしめてほしいものだ。


文末に悪態を付かせてもらう。

「日本史上最悪の凶悪事件」を決意した先のアウトプットが青葉真司のオマージュ止まりなら真っ当な生き方をしていたとしても、大した存在になることは不可能であったであろう、多分。