2月13日に行われたIt’s Showtimeの感想です。
いろいろなブログで言われていますが、
この大会、バダ・ハリはモチベーションが上がらず、
5日前に練習を開始したようですね。
それで勝っちゃうんだからすごいなぁ
ドラゴ vs 山内裕太郎
この組み合わせは2006年のMAX世界王者対抗戦で組まれていました。
その時はドラゴが何度もダウン奪い圧勝。
3年以上経って、二人の実力差はどうなっているのか。
序盤から積極的に攻撃を出す山内。
ワンツーからローを上手く使い、前へ前へと出て行く。
対するドラゴも、いつも通り前々へ出て、圧力をかけていく。
前回と違い、山内の攻撃が多く、ドラゴの攻撃を上手くブロックしていました。
前々へ行く作戦が功を奏していると思います。
僕の勝手な想像ですが、ドラゴに勝ったことのある山本優弥にアドバイスをもらったのではないでしょうか。
1~3R通してお互い前々へ出て休みなく攻撃をしていましたが、
どちらも決定打に欠けていました。
僕の印象ではやや山内優勢だと感じましたが、
そこは欧州なので、ドラゴの攻撃のみ会場が沸く。
結果3R判定でドラゴの勝利。
ただ三年前より確実に差は埋まっているでしょう。
ジョン・チャンソン vs パジョンスック
今回一番不可解な結果だった試合でした。
試合はチャンソンがコンビネーションで、
パジョンスックが一発一発の蹴りで攻撃する展開。
パジョンスックは典型的なタイ人の動き、
ミドル中心に良い動体視力で相手の攻撃をかわし、
カウンターのパンチをポコっと当てていました。
試合が動いたのは1R残り40秒の時、
チャンソンが左フック→右ローのコンビネーションを放つが、
パジョンスックにかわされ、
パジョンスックが反撃しようとした瞬間、
チャンソンがバックハンドブローを放ち、これがクリーンヒット!
パジョンスックは失神し、KO負けかと思いましたが、
審判がバックハンドブローは反則と判定し、
まさかのチャンソンの反則負け。
It's Showtimeってバックハンドブローは反則なんですかね?
以前誰かが使ってたような。。。気のせいかな?
なんか納得いかない判定でした。
ダニエル・ギタ vs ゼバット・ポトラック
ローキックの鬼ギタが、強豪ポトラックと対戦。
戦前は非常に楽しみだったのですが、
僕個人は試合はさほどおもしろくありませんでした。
確かにギタの強烈なローキックや鋭いストレートは強力なのですが、
工夫が無いというか、ただ攻撃を淡々と繰り出しているだけなので、
観客はさほど盛り上がっていなかったように思えました。
それにポトラックも根性があり、攻撃を返していたので、
ドロドロの乱打戦になっていました。
お互い3Rずっと攻撃をし続けていただけで、
うーん、山場が無いからかなぁ、あまり興奮しませんでした。
最後は地力の差でギタが判定勝利。
バダ・ハリ vs ムラッド・ボウジディ
やはりトレーニング期間が短かったせいか、
バダの筋肉にGP決勝のような締まりがないように思えました。
しかし試合での動きはいつものバダ・ハリそのもの。
一撃一撃が強烈で、サメドフをKOしたボディストレートも多用していました。
そして1R終了間際、右ボディストレートから左フック→右フックのコンビネーションが、
クリーンヒットし、ボウジディがダウン寸前のふらふら状態になりましたが、
1R終了のゴング。
2Rに入り、バダのエンジンがかかってきました。
カラエフやシュルトをKOしたパンチラッシュを多用し、
左フックでダウンを奪う!
そしてラッシュをかけ右フックで二度目のダウンを奪う!
最後はロープ際での右アッパーでバダ・ハリがKO勝利!
2010年初戦をKOで飾りました。
いや~バダ強い。
ボウジディは1R終了時点から脳が揺れててふらふらだったので、
その時点で勝負は決まっていたでしょう。
やはりバダは頭一つ抜けてるなぁ
今回思ったのは、MAXは魔裟斗贔屓な裁定が多いとかいうけど、
その観点からいくと、
今回のIt's Showtimeでの山内の試合の判定と、
パジョンスックの試合の裁定は完全に一方を贔屓した判定だと思うよ。
何が言いたいかというと、
どこにでもホームコートアドバンテージってのは存在するってこと。

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