次の日の朝

学校に向かう為に玄関のドアを開けると・・・


そこには昶がいた


『昶・・・なんで?』

『なんでって、お前が落ち込んでると思って』

『そっか・・・・ありがと』

『どういたしまして よし、いくぞ!!』

『うん』


昶が来てくれたこと、ホントはとてもうれしかった

昨日、いろいろ考えてみたけど結局答えは出なかった



『ねぇ昶、昨日のことなんだけど・・・』


みじかっ

(ちょっと飽きました)

ある日突然、転校生がやってきた

その転校生は自己紹介もせずにいきなり私の前に立ち、妙なこと言ってきた

『やっと見つけた。僕だけのお姫様』

『え?』

その瞬間私はいったい何のことかわからずフリーズしてしまった

しかし次の瞬間私の頭の中に昔の記憶がよみがえってきた

金髪に右が青い瞳、左が赤い瞳のオッドアイの男の子・・・・・ 

そしてその男の子とした約束

でも肝心の約束が思い出せなかった。

そのとき転校生が再び口を開いた

『あの時の約束を果たしにきたよ』

キーンコーンカーンコーン

そしてチャイムが鳴った。

その後は転校生のことで頭がいっぱいで授業に集中できなかった

そいつの名前は「黒乃 九十九」帰国子女でフランス人の父と

日本人の母のハーフで父親の仕事の都合で

十年前にフランスに移住し一週間前に日本に帰ってきたそうだ

学校が終わり家に帰ってもずっと彼のことを考えていた・・・・

その日の夜、妙な夢を見た

昔の記憶・・・・

転校生九十九と私が話している夢





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『あのね ぼくねこれからフランスに行くの』

『えっそうなの?』

『うん』

『それでね僕からひとつだけお願いがあるんだ』

『なぁに?』

『あのね、いつになるかわからないけど

 ぼく、ぜったい帰ってくるから・・・・

 そしたら僕と結婚してほしいんだ』

『う~ん・・・わかった いいよ~』

『え? ほんとに?』

『うん ほんとだよ』

『じゃあやくそくね?』

『うん!! やくそく~』



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朝、目が覚めてもその夢を忘れることはなかった

学校に行くともうアイツがいた

わたしは夢のことを思い出して自分の顔が赤くなっていくのを感じた

『あっおはよ~』

『うん、おはよう』

『どうしたの?元気ないね』

『べつに、なんでもない』

『なんでもないことないでしょ』

『なんでもないっていってんじゃん』

『そっか じゃあね』

なんであんなこといっちゃったんだろう・・・・・

私の中では後悔ばかりが渦巻いていた





                                   つづく



放課後、教室には二人の男女


『うりゃ、てりゃくらえー連続チョップ!!』

『痛い、イタイッてもうおわりっプロレスごっこ終わり』

『えーつまんねぇ なんでだよ~』

『だっておもしろくないし、痛いし』

『じゃあじゃあ、このなぞなぞに答えられたらおわりにしてもいいよ』

『わかった いいよ出して』

『いくぞ~トラックがカーブで必ず落とすものってな~んだ?』

『う~ん、あ スピード?』

『うわっはやっなんでわかるんだよ

 俺、最初ぜんぜんわかんなかったのに~』

『あはは、じゃあ今度はわたしね?』

『え~とね、スキの反対ってな~んだ?』

『スキの反対? う~ん あ、きらいとか?』

『それじゃなぞなぞになってないでしょ』

『え~~スキの反対 スキの反対・・・・・・・

 あーわかんねえ、ダメだ頭パンクする。

 なぁこたえ、こたえおしえて』

『しょうがないな~

 正解はコレ』

ちゅっ

『だって、スキの反対はキスでしょ』



ちょっとベタすぎましたかね?('-^*)/