ちょっと題名が大袈裟過ぎましたかね:笑?
新卒当時の人生初の社会人先輩、堺さんの会社がある藤沢へ、先日、行って参りました。
堺先輩と北川ちゃんとは、先日のオラクル自動車営業部のOB会でもお会いしたばかりでしたが
その北川ちゃんと、同期のハセも駆けつけてくれました。
いつものように、楽しく美味しいお酒を飲んでいるなかで、とても懐かしい営業時代のエピソードが話題に
あがりました。
あれは8年前ぐらいでしょうか?私がある大きな案件を追いかけており、提案の最終段階が近づいたある日。
キーマンのお客様は会議が続き、コンタクトがとれずらくなっていた。
伝えなければならない事があるのに、電話もメールもなかなかつながらない・・・
私 「まあ、つながるまで待つか」と、のんきな気持ちでいたところ
堺先輩 「それでいいの?」と。
私 「いや、今は、打つ手がないんですよ」
堺先輩 「ほんとにそうなの?夜討ち朝駆けでも何でもあるでしょ。できることはほんとに全部したの?」
確かにそこまではやれてない。恥ずかしいと同時に悔しかった。
堺先輩はこのブログを見てないので、カミングアウトしますと:笑。当時、若造だった私は、反省と悔しさ
だけでなく「そこまでいうなら、ほんとにやってやりゃー!」のような反抗心も、多分にありました:笑
私 「そうですね。じゃ、行ってきます」
たしか5分も経たず、飛び出していった事を覚えています。遠いお客様で電車で二時間ぐらい。反抗心とともに
電車に飛び乗った私でしたが、言われた通りだったなあ~と、すぐに反省に変わりました。
そして、午後3時過ぎぐらいでしたでしょうか?お客様の門の前に立ちはだかりました。受付に電話すると
社内にいることは間違いない。
絶対にキーマンを見つけ出してやる!とはいえ、お客様はグループ会社を含めると、5000名以上いる大手。
目を皿にして、出てくる人、全員の顔をチェックしました。通りすがりの人に何度「大丈夫ですか?」と声を
かけられたことか。
私 「あ、全然、大丈夫です!」
通りすがりの人 「まだいるよ、あの人・・・」
私 「出てこない・・・もしかして、帰ってしまったのでは・・・」
でも、きっとまだ帰ってない。そう信じて、待ち続ける事・・・遂に見つけ出しました。なんと夜中の2時!
今、自分でも驚きましたが、10時間以上立っていたのですね。
キーマンの度肝を抜かれた顔。自分の車まで私を連れて行ってくださりました。私は演技ではなく:笑、寒さで
震え上手く口が回らず提案もたじたじ。
キーマンは「こんな事したらダメだよー」と言いながらも、真夜中に優しく提案を聞いてくれました。まるで
漫画のようでした。
提案も終わり、全てをやりきった後、どうやって家まで帰ったか?なんと!堺先輩ともう一人の前田先輩が
隠れて車で待っていてくれたのです。
気になったのか?心配して下さったのか?私がオフィスを飛び出したあと、すぐに当時のボスに話を通し
私をおいかけて二人で車できてくれました。そして夜中2時まで待っててくれた。嬉しかったな―。
その後。結果的にこの案件は勝てませんでした。
様々な理由があったとはいえ、勝てなければ意味がありません。しかし、やれる事の全てをやりきれた!という
自信のようなものを得ました。「本物のやる気」や「諦めない根性」を学んだ案件でした。
数年後。このキーマンのお客様からは、結婚式での電報や、私が退職するときには熱いメールを頂きました。
一生、忘れられないお客様です。
そして、私に大切な事を教えてくださった堺先輩とは、お互いに退職後も仲良くして頂いています。
そんな堺先輩は、現在、株式会社キープの代表。
会社でたまに、このエピソードを部下に話す時があるとお聞きし、嬉し恥ずかしですね。「やってやりゃー」と
飛び出しただけだったのに。
最後にもう一つ、オチがありまして。
真夜中の提案後、車での帰り道、先輩二人と三人でラーメンを食べました。震える体に最高の味。
感動のラーメンでした。
と思っていたのは実は私だけ!先輩二人は、私が震えながら立っている時に車でカップラーメンを食べたとか。
私が最高のラーメンに感動している時に「ま~たラーメンかよ」と思ってたらしい事を先日初めておききして:笑。
ほんと、いい先輩がたでしょ!
◆また読んでやってもいいなとお感じの方へ、どうか清き一票を!
石原鉄兵