いるいないみらい
By Misumi Kubo

子ども欲しい?欲しくない?
全ての形の家族に贈る5つの物語

ウィスコンシン州の図書館から
取り寄せた短編集です気づき






「1DKとメロンパン」
夫と二人の快適な生活に満足していた知佳(35歳)。しかし妹の出産を機に、彼の様子が変わってきて、、

「無花果のレジデンス」
妊活を始めて4ヶ月が過ぎた。時間がないと焦る妻に対し、夫の睦生(34歳)は、、

「私は子どもが大嫌い」
独身OLの茂斗子(36歳)は、単身者しか入居していないはずのマンションで子どもの泣き声を聞いて、、

「ほおずきを鳴らす」
元妻とは子どもを亡くしてからうまくいかなくなり、離婚。就活生や新入社員を見ては、「もし娘が生きていたら、あのぐらいに」と想像してしまい、、

「金木犀のベランダ」
40歳を過ぎても子どもが授からないので、妻の繭子に養子を受け入れようと栄太郎は提案するが、、


   



子どもを持つか持たないかにフォーカスした5つの物語からなる短編集。子どもが欲しい人、子どもが欲しくない人、子どもが嫌いな人、子どもを亡くした人、特別養子縁組について考える人など、主人公たちの考え方や生き方に優しく寄り添ってくれるお話です。

持つことが良いとか持たないことが悪いとかではなく、夫婦の在り方や家族の在り方は人それぞれで誰にとっても正しい答えはない。どんな形であっても自分の心に正直に生きていくことが大事であり、悩んだ時は面と向かって素直にパートナーに相談することも忘れてはならない。選択を迫られる世代はもちろん、子育て中の人、子育てが終わった人にもおすすめの一冊です。