かまぼこの板は大切な素材だった。

文字を描いて、彫刻刀で彫って、着色した。
きりで穴をあけ、ひもを通して壁にかけれるようにした。

小学校の頃…

いくつも作った。

文字が好きだった。文字があり、それを飾るように絵がある
そんな感じが好きだった。

看板屋になりたいと意識するのは、もっと後になってから…
でも、もう決まっていたのかな… 
生まれたときに、 いや… 生まれる前から、もしかしたら、前世から…
決まっていたのかな。 看板屋の道を選ぶこと…

それがどんなに険しい道でも……