ore29tsuma30のブログ

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11年、がたった。

僕=薄男(うすお)と、奥さん=妻子(つまこ)が付き合ってからの年数のことだ。

2004年秋、僕らは大学1年生だった。

僕は18歳、妻子は19歳。ずいぶん遠い昔のことのようだ。

あれからもう、11年がたった。


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長く付き合っているカップルにありがちだけど、僕たちはいつからか、性交渉をあまりしないようになっていた。

お互い、なんとなく気にしていたと思う。けど、お互い、何も言い出せなかった。

照れか、恥ずかしさか、気まずさか、引け目か。理由はわからないけれど、なんとなく。

それでも、別れることはせず、それがどんなことか、その意味を考えることすらせず、

数年間性交渉をしない期間があって、そのまま、僕らは結婚し、同居し始めた。

そして結婚しても、1年以上、性交渉はなかった。

奇異にうつるかもしれない。

でも僕らにとっては、とても自然なことだった。その不自然さに、気付かないぐらい。

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結婚2年目の昨年、「子どもがほしい」という気持ちがふつふつと芽生えてきた。

知人の多くに子どもができたことも理由にあったと思う。

僕・薄男は、転勤の多い職場に勤めているが、そのサイクルがある程度落ち着いたこと、妻子が30歳を目前に控えていたことなども重なった。

でもでも、当たり前だけど、性交渉をしなければ、原則、子どもはできない。

スイングしなければ、ホームランはうまれない。

ある日突然、ベッドの上で「おぎゃー」という声が聞こえて、

「あらまあ、かわいいわねえ、ようやく運ばれてきたのね」
なんていうやりとりができたらすばらしいんだけど、どうも世の中はそんなにうまくできてないみたいだ。


なんにせよ、性交渉をしない理由の一つには、「セックス」という言葉を発しづらい、というのがあった。

数年間していないんだから、突然誘うなんて、そんなの難しいんですよ。

「セックスしようか」なんて、顔から火が出るほど恥ずかしくて、言えたもんじゃない。

「エッチしてみる?」もダメだ。アウト。大学生じゃないんだし。


でもでもでも、本当に子どもがほしいと思った。

だから僕は、妻子にこう告げた。


「おちんちんごっこをしよう」


文字にすると、とてつもなく卑猥である。

ギョッとするレベルだ。さかなクンなら、「ギョギョギョ」と言ってこのブログをそっと閉じるだろう。

でも、その時点ですでに10年間をともにした相手だ。

セックスより、エッチより、性交渉より性行為より、「おちんちんごっこ」という言葉が
――少なくとも僕にとっては、ということだけど――口から発しやすかったのだ。

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そうして僕らは、実に3年ぶりの性交渉をした。

慣れない手つきで、見慣れた体を重ね合わせた。

それが昨年、2014年の秋ごろの話だ。

それから1年以上、少しずつ、本当に少しずつ、子どもをつくるための努力をしてきた。

「おちんちんごっこ」も、少しはこなれてきた。

でもでもでもでも、2015年10月11日午前0時現在、妊娠は確認されていない。

僕、薄男(うすお)は29歳、妻子は先日、30歳になった。


2人のいままでと、そしてこれからを、ちょっとずつ、書きつづることにする。

不妊に悩む誰かのために。あるいは、僕たち2人のために。