最近、ネット上に流出して話題になっていた動画の一つに

「工場での暴行動画」というものがありました。
 
(脳梗塞の後遺症で)足が不自由な人が清掃作業をしていて、
それを横で見ている上司が蹴ったり殴ったりしている
というものです。
 
まことにけしからんことでありますね。
 
もしも自分が同じ境遇にあったらどう思うのか、どう感じるのか。
もっと具体的に言えば、自分もいつ脳梗塞になるかわかりません。
そうなった時に初めて思うのでしょうね。
人の立場に立って考えるということはどういうことなのか、
思いやるということはどういうことなのか、
ということを。
 
でも、それでは遅いのですね。
既に虐待を受けている人がいるのです。
常に自分が同じ立場ならどう感じるのだろうと
意識しながら後輩、部下の仕事を見守り、
管理、指導していく。
それがマネジメントの基本の基本でしょうね。
 
人の振り見て我が振り直せ、と言われますが、
暴力は当然やっていないけれども、
相手の立場に立ってマネジメントができているのかを
改めて見直してみましょうと思う次第です。
 
さて、ここまでは誰でも言う話。
私はこの問題を別の視点から掘り下げてみます。
 
この動画が撮影されたのが東海精機株式会社という会社なのですね。
そこで東海精機株式会社はどのような会社なのだろうと思い、
調べてみたところ、自動車の部品を製造している会社だったのですが、
それに加えて気になったのが、
同じ社名の会社がたくさんあるということ。
東海精機株式会社もあれば、株式会社東海精機もあり、少なくとも4社。
社名が同じ会社にとって、この動画の流出は
とんだとばっちりになったことだろうと思いましたね。
全然関係ないのに、同じ社名だったばっかりに自社のイメージダウンになりかねない、と。
 
そういえば、日々のニュースでも、
同姓同名の人が「快挙達成〜!」とか、
立派なことをしてくれると嬉しいのですけれど、
悪いことが起きて、事件の被疑者の氏名が公表されると、
同姓同名の人は肩身が狭くなることがあったりしますね。
 
いずれにしても、
世の中への影響というものは思わぬことに波及することがある、ということです。
 
いつも、というのも大変ですから、折に触れて、
世間への影響を考えて、良いことで紹介されるように努めていきたいものですね。