読書近況について | ゆのグ

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日記・文章の練習。人に見せる気全く無し。

・安能務「三国演義」
三国志は関羽の死から空気がガラリと変わる。有名武将が次々死に、戦も派手な一騎討ちから軍師の知略合戦に。時間の経過も早くなる。
そして、孔明の死で更に空気が変わり、蜀の衰退が悲劇的に描かれる。この辺りは姜維の苦悩に思いを寄せると読むのが辛い。
立志伝的な要素や豪傑の魅力は勿論、三国のどれもが覇権を握れず、亡国の憂き目にあう無常感が、ここまで日本人ファンを増やした根底にあるのかもしれない。

・乃南アサ「凍える牙」
高校の頃から4度ほど読み返している作品。何となくまた読む。
読み返す度段々評価が厳しくなるのは何も飽きだけが問題ではないと思う。ラストの疾風と並走するシーンは、狼(狼犬)の過剰な神聖視を除けば美しく素晴らしいのだが、そこに至るまでが窮屈で退屈なのだ。
若い女性刑事と昔気質の中年刑事のコンビのやりとりは面白いのだが、事件は地味で、出てくる人々は皆鬱病の気でもあるのかと思う程マイナスの感情ばかり吐き出す。
そのフラストレーションがあるからこそ並走シーンを素晴らしく感じ、読後感が良い為に悪い所を忘れ、こうして何度も再読する羽目になった。
でもまた読み返すんだろうなぁ。それだけの魅力はある。賞をやったのはやり過ぎだけれども。

・斎藤考「読書力」
私は本当に本を読めていないことを再確認。それなりに読んできたけどほぼ無駄だったのかもしれないと思うと辛い。
「読書している人は大抵◯◯出来る」と述べられている事がほぼ出来ない。コミュニケーション能力などはゼロに等しい。
内容は納得出来るものだったので、これからはこの本を基礎に読書をしていく。まずは新書50冊、三色ペンを片手に読もう。