ハーイあっこです | 今が好き 〜気ままにメモランダム〜

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突然、昔のアニメ「ハーイあっこです」のことを思い出して見たくなった。

Youtubeにあったので少しだけ見た。

なつかしー。

私、このアニメがけっこう好きだった。

子どもだった私は、このアニメを見ながら専業主婦に憧れていた。

 

私は1970年代生まれなんだけど、幼心に当時よく耳にしていた小坂明子の「あなた」の歌詞の世界にも憧れていた。

 

私が小学校、中学校、あるいは高校くらいまでに普通に暮らしていて自然に目に入ってくるドラマ、流行っていた曲の歌詞、よく読んでいた少女漫画はあたりまえのように女の人は専業主婦だった。

実際にまわりの家庭もお母さんは家にいるうちが多かったし。

 

専業主婦が主人公の「ぽっかぽか」はドラマも漫画も大好きだった。

細かい作品名は思い出せないけれど、“好きな人ができて両想いになって彼のお嫁さんになっておうちで彼のためにおいしいごはんを作る。そのささやかな幸せがよき” みたいな世界観の漫画とかけっこう多かった気がする。

 

そういう世界観に自然と染まって育っていく一方で、実際に就職を考えるころになると男女雇用機会均等法が施行されて数年たち、女も手に職がないとだとか、子育てと両立できる仕事選び、みたいなことを言われるようになってきて、「あれ?小さい頃に敷かれていたレールと今見せられていレールは違うんでないかい?」と違和感を感じたり。

 

結局私は「手に職」がつくような学部は選ばずお気楽な学生生活を送り、実際に学校を卒業するころは氷河期ど真ん中でブリザード吹きすさび、もうどこでも採ってくれるなら働かせていただきます!!って感じでよく考えず就職してしまったのだけど・・

 

そういえば就職活動のとき「結婚したら仕事はどうするつもりですか」って面接で普通に聞かれたなぁ。

絶対にやめませんというとかわいげがないし、結婚したらやめてほしいと思っている会社もあるからうとまれる。かといってやめますと即答するのも仕事に対するやる気がないと思われる。だから「今は続けたいと思っているけれど結婚相手ともよく相談して決めたいと思う」みたいな回答が正解と面接マニュアルには書いてあって、私もそう答えた記憶がある。時代だなぁー。いまじゃこんな質問すること自体がアウトでしょう。

 

何が言いたかったかというと、小さかったころと、実際に大人になったときとで世間の価値観があまりにも違った、ということ。

今の子たちは、自分の親も共働きで、それが当たり前の価値観で育って、実際に大人になったときも共働きを選択するパターンが多いのかもしれない。その点、途中で軌道修正するわけでもないし、梯子を外された感もないだろうし、生きづらさは感じにくいかもしれない。

 

私の世代(もしかしたら私より上の世代もかも)は、「そんなんじゃお嫁にいけない」と言われたり、「子どもを産んで一人前」「女が外で働くなんて」「あそこのうちはお母さんが働いていてかぎっ子でかわいそう」とかそんな言葉が蔓延している中で育って、実際に大人になったら「結婚しろ、子供も産め、仕事はやめるな」っていう世の中になってた。


いまほど多様性なんて言われてなくて、結婚はしたいけど子供はいらない、とか、結婚はしたくないとかそういう価値観は受け入れられない感じがあったしね。

 

と、朝から長々、おばさんの昔がたりをしてしまった。

どんな時代でも自分が望む生き方を選べる人が強いのかもしれないね。

それがたとえ時代や世間の価値観と違っても。