あなたを・もっと・知りたくて | 今が好き 〜気ままにメモランダム〜

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好きな気持ちを大切にしていたい。

自分の昨日のブログを読み返したら、


「自分には夫がいるということを忘れないようにするにはどうしたらいいんだろう?」


などと、「あなたを・もっと・知りたくて」の♪会えないと忘れそうなの♪ みたいなことを無意識に書いてて我ながらちょっとびっくりした。


この曲を初めてきいたのはたぶん中学生の頃。

当時、「会えないと忘れそうなの」というフレーズがすごく気になった。


この曲でいちばん有名でいちばん印象的なとこは

「もしもし わたし 誰だかわかる?」ってとこだと思うんだけど、その次点として。


引っかかりの理由は、遠距離恋愛になったら、心配になるのは「相手に忘れられること」なんじゃないのか? というのが私の中に前提としてあったから、「自分が相手を忘れてしまう」という視点が新鮮でもあり、そんなわけないじゃん!という違和感もあり。


後年、なんども聞き込むうちにここが松本隆の上手いところなのかもしれないと思うようになった。ある意味自己中心的なフレーズで少女っぽさに小悪魔性が垣間見えるというか、うつろいやすさや気ままさもあって。それをやっくんの透明な声で歌わせるのが絶妙だな、と。


そして幾星霜。すっかりオバサンになった今、「会えないと忘れそうなの」がリアルな心境としてわかるよ、私は。


ただし、この曲に心境が重なるのはここだけ。

「もっともっとあなたを もっともっと知りたい」とは思わないもん。私が知りたいのは無事に生きてるかどうかだけ。

「もっともっと私を もっともっと知ってね」という気持ちはもっとない。いま私が風呂に入ろうが、髪を洗おうが知ってもらわなくてかまわない。



昨日の自分の質問「自分には夫がいるということを忘れないようにするにはどうしたらいいんだろう?」に対する私なりの回答が実はひとつある。


それは、不倫か浮気をするか、そこまでいかなくても夫以外の男の人を好きになること。

そうしたら、「夫がいるのにいけないわ」とか「夫にバレたらどうしよう」とか「夫と比べて彼は…」とか、いやがおうでも夫の存在が意識にのぼるはず。自分が結婚しているということも罪悪感とともに常に頭にチラつくだろうし。


こんなにも暢気に「あ、そうだ、私には夫がいた」「そういえば私、結婚してたわ」とたまに思い出すくらいに心がのどかなのは、まーったくそういうことに興味がなくて私の心の中に夫と比較したり夫を怖れたりする原因になる誰かがいなくて、結婚していることがしがらみにも重荷にも悩みにもなっていないからなんじゃないかな? そんな風に思う。

ようは平和だってことです。


最近私の心を占めているのは、これから行きたい山の計画と週末の天気。それが頭の中の9割。残り1割が食べもののこと。平和だ。