- 既にスタートしている炭鉱遺産公園整備計画の今後。
- JR北海道路線の存廃問題。いわゆる上下分離方式の是非。
これに対して、長期的な政策論点としては、人口減少対策とか、産業振興とか、高齢化対策とか、子育て支援とか、色々ありますけど、どの候補も大きな差は無さそう。
- 赤平市にJRは不要であるので、JR路線は廃止してもらって構わない。JR北海道のために赤平市が財政支出する必要はない。
- JR根室本線が北海道経済にとって必要な存在だというなら(たとえば、富良野方面からの農産物の出荷や、観光など)、それは北海道が財政支出してJR北海道を支えるべきである。単なる経由地にすぎない赤平市が財政負担する必要はない。
- 既にJR北海道よりも遥かにキメ細かい公共交通網を提供してくれている北海道中央バスにこそ、赤平市は財政支援するべきである。
■赤平市の鉄道:
現在、赤平市にはJR北海道の根室本線が通っております。
もともと石炭産業で栄えた赤平市において、この鉄路は石炭積み出しに活躍した時代がありました。当時の赤平駅隣には国鉄職員の宿舎などもあり、石炭積込用の施設などもあって、かなり栄えたそうです。
しかし、赤平市内の全ての炭鉱が閉山。国鉄民営化で経営悪化が著しいJR北海道としても、路線見直しは随時行われてきたようで、以前には「赤平駅廃止案」もあったのだとか。
当時、私はまだ札幌にいましたので詳しい状況を知りませんが、聞くところによると、駅の存続を切望した赤平市は赤平駅旧駅舎解体後の跡地に「市民交流センターみらい」を建設。その1階の一部に駅機能を入れ、スタッフを赤平市役所から出すことにより、何とか駅機能を維持したということだそうです。いわゆる上下分離方式の始まりですね。
↑市民交流センターみらい。この1階奥の一部にJR駅機能があります。
つまり、現在の赤平駅は実質的にはJRの物ではなく、建設も維持もスタッフも赤平市が負担しているということのようです。
そこへきて、近年、いよいよ経営が危なくなり不祥事も続いたJR北海道は、大規模に赤字路線廃止の方針を打ち出したのでした。
近場においては、既にJR札沼線(新十津川-北海道医療大学前)の廃止は決定。
赤平市を通るJR根室本線も滝川-富良野間で単独維持困難とされました。
■赤平市内の公共交通:
赤平市内には、JRの駅は3つしかありません。
赤平駅、茂尻駅、平岸駅の3つです。
↑JR平岸駅
茂尻駅と平岸駅は無人駅。
赤平駅は実質的に赤平市が建設維持管理しているのは、前述のとおり。JRの職員はいません。いるのは赤平市の職員です。
では、実際にどの程度の本数が運行されているのでしょう。
赤平駅の時刻表はこうなっています。
滝川方面の平日。
北海道中央バスHP:滝芦線:歌志内線:
■赤平市の遠隔地交通:
1時間20分で札幌というと便利そうにも見えますが、高速道路という強力なライバルがいるんですね。
高速道路で赤平から札幌までは、約1時間27分。
高速ふらの号:
■その他の赤平市の公共的交通:
ここまで、JR北海道と北海道中央バスの話をしてきましたが、赤平市内には他の交通手段もあります。
列挙してみますと、こんな感じ。
- ハイヤー・タクシー会社2社(プリンスハイヤー、西出ハイヤー)
→昔から市民に愛されている2社です。
- 市民生協の市内循環バス
→本来は市民生協へのお客さんを運ぶ無料バスですが、市民生協の隣が市立病院のため、通院目的で使っている人も少なくありません。
- エルム高原温泉ゆったり無料送迎バス
→赤平市幌岡の丘の上にある温泉施設までいける無料送迎バスです。http://www.akabira.net/yuttari/306/
■まとめ:
- 平岸地区
- 百戸地区
- 茂尻地区
- 赤間地区
- 住友地区・東大町など
- 大町・錦町・泉町など
- 文京町・若木町
- 幌岡町・共和町
- 幸町・昭和町・美園町・桜木町など
- 住吉町
- 東豊里町・西豊里町など
- 平岸地区
- 茂尻地区
- 大町・錦町・泉町など
- 赤平市にJRは不要であるので、JR路線は廃止してもらって構わない。JR北海道のために赤平市が財政支出する必要はない。
- JR根室本線が北海道経済にとって必要な存在だというなら(たとえば、富良野方面からの農産物の出荷や、観光など)、それは北海道が財政支出してJR北海道を支えるべきである。単なる経由地にすぎない赤平市が財政負担する必要はない。
- 既にJR北海道よりも遥かにキメ細かい公共交通網を提供してくれている北海道中央バスにこそ、赤平市は財政支援するべきである。