その1 の最後で【目利きクイズ】と称してつぎのようなクイズを出しました!
【目利きクイズ】
アナタは最近お小遣いに困っています。ふと覗いてみた近所のフリーマーケットで、上の写真の3つの勲章が売られていたとします。冷やかしで値段を聞くと「1つ2000円。でも3つまとめて買ってくれたら5000円にまけておくよ!」とのことでした。お金を儲けたいあなたはどうすればよいでしょう?
解答は、一番右の勲章を買う。または、全部買うでした。
なぜでしょうか??
一番右の勲章は明治8年の台湾出兵の従軍記章なんです。日本国としては初めて発行した勲章です。現存数も極めて少なく、高価です。40~50万円前後が相場でしょうか。
残りの勲章は左から、日本赤十字社有効章、勲6等瑞宝章で、ありふれた勲章です。状態も悪いので1個
2000円程度なら妥当な価格だと思います。
私が言いたいことはここからです。
一般的な話、日本の勲章で、このように状態が悪いものについて、1個2000円という価格は決して間違いではなかったんです。一番右の勲章を除いては。
一番右の勲章がとてつもない高価なものというのは知識がなければ分かりません。一般的な相場感覚で値段を付けるとやっぱり2000円なんですから。勲章にとって、付加価値の判断は知識がないとありえないんです。
勲章の「目利き」で、「デザインが優れている」とか「状態が美しい」とかは、重要要素ではありません。
「知識の有無」に尽きるところがあるのです。
知識がないと勲章でお金は稼げません。逆に言うと、知識さえあれば審美眼がなくてもお金は稼げます。
その点、美術品の商売よりもはるかに簡単です。偽物に騙されないだけの見極めさえできれば(しかも一般的に勲章は国家の造幣局が高度の技術で制作することから、偽物の見極めは骨董のなかでは容易な方です)、あとは、知識勝負になります。言い替えると、勲章の付加価値は「情報」で付けるのです。


