昨日に続いて村上龍さんの編集後記です。

非常に文章がきれいですね。



利益を最優先しない、それは歴代ゲストの共通点だ。

では何を優先するのか。

必ず挙がるのが顧客の満足である。


ただ、「満足」では少し足りない。

中央タクシーは、客を感動させ、幸福にすることを、

サービスの軸とすることで画期的な成功を収めた。


だが、それは意図的な演出、マニュアルでは生まれようがない。


街を走る中央タクシーをみるだけで

幸福になるという客がいるらしい。

中央タクシーは、幸福の「象徴」になっているのだ。

客への思いは簡単には伝わらない。


客の幸福に関与することが自分の幸福につながるという自覚と、

こんなことをされると自分はうれしいと思うことを

他者に対して行い、それを維持、継続すること、それ以外に、方法はない。