この前、ちょっとだけ書いたパワーカーブクランク。
初めは、見た目のインパクトですごいと思ったけど
実際のところ、どうなんだろうと考えてみました。



普通は、クランク軸に対して直角にクランクが
つながりますが、こちらは、軸に対して渦を
巻くように連結されています。

ということは、ペダルにかけた負荷が、90度に
伝わるのではなく、回転方向にかかることに
なり、ロス無く伝わるところが味噌かなと
思いました。

しかし、結局クランクと軸がつながっていること
には変わりないので、力の伝達については、
それほど違いは無いのでは、と思い返しました。


じゃあ、何が違うんだろうと考えたところ、
写真のようにペダルが最も高い位置にある時、
力のかかり方が違うのではと思いました。

普通のペダルで、上死点は、水平方向に力を
かけてあげないと、まったく推進力にはなり
ません。しかし、このクランクは、上死点の
位置で、下に踏み込んでも、回転する力に
変わります(たぶん)。

これだ!!

うまいペダリングは常に円の接線方向に力を
かけるものですが、人間の足で最も力の入るのは
踏み込んだ時なので、そのおいしいところを10時
から8時くらいのところでしか使えません。

このクランクだと、12時の位置から踏み下ろしても
推進力に変わり、おそらく下死点に近いところまで
有効に踏めそうな感じがします。

これに慣れると、恐ろしくペダリングが下手になり
そうですが、足の力学的に理にかなってる感じが
します。

最も謎なのは、これがほとんど世の中に出てない
ということ。UCIが認めなくてもホビーライダーには
関係ないし、特許とかの問題でもあったのでしょうか?


さらにネットで調べると、この湾曲は、黄金比に習った
曲がりをしているとか書いてありましたが、それは
あんまり関係無いかな(たぶん)。


とにかく、これで平地巡航したら、ものすごいAveで
走れるかもしれません(たぶん、たぶん、たぶん)。

どこかで試してみたいものです。