今から15年前、突然、山口⇒島根を自転車で走破しようと

思い立ったのが、前回まで。



早速、近所の自転車屋さんに行き、物色を始めると、

1台のマウンテンバイクが目に止まりました。


ミヤタ です。


カラフルなデザインで、さぞ値段も張ると思いきや、

2万円ほど(記憶が定かではないが確かそのくらいでした)。


ほかの自転車がその倍以上していますが、

なぜ安いか店員に聞くと


 店員:「生産を台湾でやってますので、この価格にできました」


いまや、自転車の台湾生産は当たり前の時代ですが、

そのはしりだったと思います。



早速、購入し、ロングライドへ向けてのトレーニング開始。

トレーニングと言っても、近所を適当に走るだけ。



マウンテンだけにタイヤはブロックが大きく、漕ぐのが結構重く、

ボートでそこそこ体力に自信はあったものの、本当にこれで、

山口から島根まで帰られるのか、少し不安になってきました。



そこで考えたのは、後戻りできない状況を作れば

やるしかないだろうということ。


出発の前に、住んでいた大学寮の荷物をすべて実家に送り、

鍵を寮母さんに返し、持ち物を自転車と着替えなど一泊分の

荷物だけにしました。


これで帰るところはありません。前進するのみ。



宇部市を出発し、山口市から先は、延々国道9号線を

進むだけです。


初めの関門は、仁保というところから木戸山トンネルへ

約6kmの上り坂。


坂道もきつかったが、トンネル内で車に抜かれるのが、怖かった。


何とか登りきり、長いトンネルを抜け、後は快調に走行。


マウンテンだけにスピードは出ませんが、一番怖かったパンク

することなく、1日目、ほぼ中間地点である益田まで行き、

兄の住んでいたアパートで一泊することができました。



2日目に続く。