ソーシャル・ネットワーク VS 英国王のスピーチ | 燃える闘魂ママ@アメリカ〜40で妊娠.出産。三兄弟と格闘中

燃える闘魂ママ@アメリカ〜40で妊娠.出産。三兄弟と格闘中

2006年10月14日の出会い→サンディエゴ→NC州ジャクソンビル、2018年7月に念願のサンディエゴの自宅に戻り、蘭は40で三男を出産。11歳、9歳、2歳の息子たち、ジャーマンシェパードのリリー、そして相変わらず鬱陶しさ1000%のマシューと共に毎日奮闘中。

土曜は旦那に強くんを見てもらって、映画館で英国王のスピーチ、昨日はDVDでソーシャル・ネットワークを見ました。

この2本は2010年度のアカデミー作品賞にもノミネートされています。ゴールデングローブも、クリティクスチョイスアワードも勝ち取ったのは、ソーシャル・ネットワーク。

さてさて、どちらもどんな出来映えでしょうか。

英国王のスピーチは、スピーチセラピストとのローグとの面白く、あたたかいやりとりを混ぜつつ、吃音に悩む国王ジョージ6世になるバーニーの心の葛藤、まともにスピーチができない息子へいらつく父親、兄・デイビッドの自由奔放さを鮮明に表現していました。女王である母親と、息子たちの距離感は、女王としての威厳を保つのが役目で、子供たちは乳母に育てられるのが当たり前だった時代を感じさせます。

ローグが辛抱強くバーニーを見守る姿、夫を陰から見守るエリザベスの姿はこころをうちます。ローグ役のジェフリーラッシュがピアニスト・ディビッドヘルフゴッドを熱演した「シャイン」と似た感動を味わいました。シャインも、英国王のスピーチも、見た後心が清々しくなる映画です。

ソーシャルネットワークは、フェイスブック創立者ザッカーバーグにからむ「2つの訴え」から、フェイスブックのアイデアから一大企業になるまでのストーリーを描いています。

ザッカーバーグの成り上がり映画、ととらえている人もいるけれど、私はそうは思いませんでした。彼自身は、自分の世界に入り込んだコンピュータおたくのまんま。

ウィンボルクス兄弟から提案されたハーバード大限定出会い系サイトのアイデアからヒントを得て、人と人とのソーシャルな場所にしようと考えついたアイデアを、ウェブサイトとして実現したこと、ナップスター創立者・ショーンとの出会いで、ザッカーバーグ自身の成長をまたずに、あっというまに世界にひろがるソーシャルネットワークができあがってしまったような印象でした。

エドワルドとの友情映画?というのにも疑問。てか、ザッカーバーグが、彼を友達だと思ってたような感じがしないんですよ。なにがあろうと、自分の世界が正しいと思っているオタクで、結局は彼を使ってただけ。

ザッカーバーグ本人は、「映画で本当なのは衣装だけ」と言っているようですね。ザッカーバーグ、エドワルドを演じた俳優さんもいいですが、ショーン役のジャスティンティンバーレイクの演技のうまさに舌を巻きました。ほぼ地でやってたんでしょうか(笑)

今年のアカデミー賞は、おそらくソーシャル・ネットワークが作品賞を取るでしょうが、おすすめしたいのは英国王のスピーチ。人情ものを好む日本人にうける映画だと思います。