サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~ -36ページ目

サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

飼育係・アニマルトレーナーをしていたサクが、動物や自然についてをあれこれとお話するブログ。
全国250以上の動物関連施設を訪問したマニア目線からのレポートを中心に、施設の裏側、裏話などをご紹介します。
当ブログは全て、私が実際に体験した事や訪問した資料、写真を元に書いています。

【名古屋港水族館】に昨年8月にロシアから

搬入されたオスのベルーガ。

 

 

この日がお客様に初披露!

お披露目までだいぶ時間がかかったのね。

 

 

 

手前の子ですが、トレーニングに際にも顔をなかなか水上に

上げてくれず・・・。

 

 

 

 

やっと、ちょっと顔を出してくれました。

 

 

 

 

それにしても、八景島の時もそうだし、ベルーガの搬入の場合は

なぜに全然騒がれないのでしょう・・・。

イルカやシャチを捕獲の際は世界的に大騒ぎ!

海外から(海外へ)輸送の際でも、ニュースになります。

それに対して、元々ロシアで飼育がされていた個体とはいえ

あまりにも無音すぎやしませんかい!?

 

中国の水族館がシャチやベルーガを搬入した際も騒ぎにはなって

いないですし、情報があまり開示されないロシアルートだからなのでしょうか・・・。

反捕鯨団体とか自然保護団体と名乗って活動している方々の

その変がどうもおかしいと思うんですよね。

 

 

 

 

 

さて、この新入りさんは現在名前を募集しているそうで、

①ブルー

②ニク

③ユーリ

④ギンガ

⑤セイル

の中から投票で決まるそうです。

 

 

現在は「12番」という呼ばれ方をしているようなので、

この水族館では12番目のベルーガという事になります。

12番目って、よくよく考えると良い意味でも悪い意味でも多い気がします。

 

メンテナンス業務の合間に、期間限定で出展している『ボトリウム体験ワークショップ』のお店を覗いて来ました。
 

すぐに目が行くカラフルに作られたボトリウムの数々!















 
作家さんの技術料も含まれていますのでお値段は
正直高いですが、完成された作品も販売していました。
 まぁ、絵と同じと思って下さい。



ただ、メインはあくまでもお客様が自分で作品を作り上げるボトリウム体験です。
作品を作ったり見る事で、アクアリウムに興味を持ってくれる人が
多くなる事は嬉しい限り。
一緒に県内のアクアリウムを盛り上げて行きたいなと思っています。
 
 
 
余談。
若い女性のグループが展示されている作品を眺めながら、
「こんなの100均で出来るよね」
と言っていたのが印象的でした。
その考え方はあながち間違えではないので理解は出来きますが、
まずは体験をしてみて知識を得てから自分でやるのが正解。
水草一つをとっても実際にやってみると植えるのも大変だし、
管理の面でもちょっとした知識が必要です。
本格的なアクアリウムの場合は管理が大変で
とにかく知識と時間がある程度ないと出来ないのですが、
その点の理解があまりされていないのでただ「高い」という
感想だけを持たれてしまう事が多いのが現状です・・・。

岐阜大学応用生物科学部 楠田博士の排泄物を用いたホルモン測定研究の続き。



採取した糞からホルモン測定をする事で繁殖期を調べるというこの研究は、今まではアフリカゾウ、コアラ、トラ、マレーグマ、キリンなどで実施されて来ました。


今回は今までとは違った水中にいる鯨類の糞を採取するという点が一番の問題点でありましたが、飼育下個体は日常的に直腸で体温を測定している事を利用しました。

糞の採取は同様に腸内にチューブを挿入して吸引し、冷凍保存をして運ぶという方法で行いました。


シャチの「クー」で実施を始めたこの実験は、ベルーガでも行い、
その後に三重大学も研究に加わっての野生のミナミバンドウイルカ
城崎マリンワールド(カマイルカ、バンドウイルカ)、
太地町立くじらの博物館(オキゴンドウ、ハナゴンドウ、コビレゴンドウ、スジイルカ、カマイルカ、バンドウイルカ)、
南知多ビーチランド(カマイルカ、バンドウイルカ)、
海遊館(カマイルカ)と
様々な種で実施をしてます。


シャチにおいては、鴨川シーワールドの過去のデータとこの研究で、

妊娠期間は約545日間、
繁殖周期はホルモン値が44.9 ±4.0の日周期、
体温は44.6 ±5.9の日周期、
妊娠中の平均体温は35.6℃で分娩5~1日前に体温の低下が見られ、
5日前には-0.3℃、前日は-0.8℃
になるという事がわかっています。


またベルーガの場合は、繁殖期になると閉館後から開館直後までの間に行動に変化が起こる事がわかりました。
オスの場合はホルモン値が上がって下がって来た時に、
メスの場合はホルモン値のピーク時に行動の変化が見られるそうです。


 


例えば、オスのホドイの場合は
①意識を始め、威嚇行動、
②並泳、お腹見せ
③お腹当て、性器出し、腹見せ
という順に行動変化を見せたとの事。


毎日ワッチをしていないとわからない事ではありますが、行動変化がわかるようになるとさらに動物観察が楽しくなるはず。