サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~ -22ページ目

サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

飼育係・アニマルトレーナーをしていたサクが、動物や自然についてをあれこれとお話するブログ。
全国250以上の動物関連施設を訪問したマニア目線からのレポートを中心に、施設の裏側、裏話などをご紹介します。
当ブログは全て、私が実際に体験した事や訪問した資料、写真を元に書いています。

ショッピングモール内の動物園で「飼育されているライオンの顔に傷が付いている」と訪れた方がTwitterであげた事がきっかけで、その動物園への批判が殺到しています。


そもそも、元々の経営母体が移動動物園なのですが大型動物を伴う移動動物園というのは飼育環境は当たり前のように悪いもの。
展示先はもちろん、普段から飼育されている環境だってよくないのです。

移動動物園自体は動物を身近に感じたり、動物園になかなか行く事が出来ない人々に楽しんで頂けるなど良いことも一杯あります。
でも多くの大型動物を伴うとなると、話は少し違って来ます。
常に狭い檻、度重なる長距離移動など動物福祉とは無縁と言っても過言ではありません…。


動物にショーをさせるサーカスや水族館は批判されても、大型動物を伴った移動動物園の飼育環境にスポットが当てられる事があまりない事自体が不思議です。

サーカスやシャチの飼育をしている施設は動物の保護活動や研究にも多大な貢献をしていても批判の的になり、閉鎖や飼育中止に追い込まれているのにです。


今回の施設に関しては私はまだ未訪問なので、施設自体の詳細ははっきりした事は言えません。
ただ、環境が良いとは言えない事は間違いありません。


私が言いたい事は、この施設のライオンばかりが話題にされていますがちょっとそれは違うと思います。


今回の傷の経緯の事実はわかりませんが、まず野生肉食動物に傷はつきものです。
なので「傷」に注目して騒ぐのではなく、飼育されている環境をしっかり見て騒いでもらいたい。

傷が付いてて可愛そうではなくどんな環境で飼育されているのかが問題なので、今になって大騒ぎしているのはちょっと違うと思います。
動物保護団体も騒いでいますが、傷が注目されるきっかけだったにしろ、みんな騒ぐのが遅いのかなと…。
だって、傷がなければ騒がれてないって事なんですから。


そして、この施設だけが騒がれるのもお門違い。
傷があるから環境が悪いのではないのです。
狭い檻に大型動物が飼育されている施設というのは、全国にはまだ他にもあります。

例えば、トラは野生では単独行動で、行動範囲は100~200k㎡(100~200キロ四方の範囲)と言われています。
それに対して動物園ではどうですか?
狭い檻に複数いても、誰も騒ぎませんよね!?

日本人は不幸にも檻で動物が飼育されているというものに見慣れているようなので、お客様に見やすく作ったガラス張りの方が酷い環境のように感じるようですが、決してそんな事はありません。


また、多くの方が動物に関しては素人なので当たり前なのですが、どこが良くないのかという本当の判断がネットで出回ってる写真や憶測だけで騒がれています。

確かにこの施設の環境はあまりよくないとは思われますし、他の動物も含めて改善は必要なんだと思います。
でも、それは今に始まった事ではないし、同様の施設は他にも一杯あります。

ゾウやシャチにしろ、マスコミや世論がダメだと言っているから良くないではなくて、背景がどうなっているかや現状をしっかり把握した上で批判して欲しいと私は思います。
反対する事は誰でも出来ますが、それが動物達をさらに不幸にさせてしまう事だってあるんですから。




昨日は、世界的に有名な植物研究家である大野好弘さんの自宅にある工房を訪問して来ました!

大野さんはNHKの「趣味の園芸」やCSテレ朝チャンネルの「水景日和」への出演やアクアリウムや園芸雑誌の執筆、全国の水族館でのライティングプロデュースやアートアクアリウム展の演出、G7農業大臣会合での資料制作を手掛けたりと、もうそれはそれは凄いお方です。


今回は一緒に出展させて頂いているアート展の仕事の合間に、ご自宅にお招き頂いたのです。


植物を育成しているハウスと庭を案内して頂き、ご自宅側の川に行って水草を探しながらお話したり…



雪割草の研究では第一人者の大野さん。
国内に生息する6種の内、3種の新種を発見しています。
このハウスの中には、国内にはここだけにしかない種もあるそうです。



こちらのユリも国内ではここにしかない種です。



大野さんは苔の世界でも有名!



山岳部に生息する草花も。
育成についても色々と教えて頂きました!



川に生えている水草や魚についても詳しく詳しく、色々と解説をしてくれました。



最近、大野さんには何かと毎日会ってます(笑)