効力は発揮されているのか? | サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

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飼育係・アニマルトレーナーをしていたサクが、動物や自然についてをあれこれとお話するブログ。
全国250以上の動物関連施設を訪問したマニア目線からのレポートを中心に、施設の裏側、裏話などをご紹介します。
当ブログは全て、私が実際に体験した事や訪問した資料、写真を元に書いています。

みなさんもご存じのように、

イルカを中心とした野生からの鯨類導入問題は、

日本動物園水族館協会(JAZA)を巻き込む

大問題となりました。

 

このブログでは、かなり以前から

水族館へ野生からイルカを導入する事の

是非についてお話しをしてきました。

 

何度も述べているように、中国や中東諸国などの大幅な発展を続けているアジアの国々は、水族館の建設ラッシュを迎えているという事もあり鯨類の導入を推し進めています。

これは鯨類の飼育に反対という世界的な情勢に反しています。

その仕入先は日本とロシアです。

 

JAZAの加盟施設は、

国内の追い込み漁で捕獲された野生個体の

導入は禁じられており、それに反対する

施設が団体から脱退をするという大問題も起きています。

 

とはいうものの、国内の有名水族館の多くは

JAZAに加盟しているので、当然ながらイルカの購入は

減っているもののと思っていました。

 

 

しかし、昨年の鯨類の販売データを見てみると・・・

販売頭数は前年よりもなんと約25頭も増えており、

その総額は2億円を超えて1頭あたりの

販売金額は大幅に上昇しています。

 

 

これにはもちろん、アジアの国々への販売も含まれています。

とはいえ、JAZA非加盟の施設が長期的ビジョンで繁殖を目指して購入しているのならまだ理解できるのですが、”繁殖を目指して”

新たな個体を購入したという話は聞きません。

 

 

 

国内の動きからしたら、本来は販売数は減らなければ

おかしいはずが増えているんです。

色々とおかしな事になっています。

 

JAZAの決めた方針は、国内全体を見たら全く意味を

なしていません。

 

しかも、新しく国内で建設予定の水族館では、

このような情勢にも関わらず新たにイルカの飼育を

計画しています。

これはJAZAには加盟しないという事を意味しています。

 

市が税金を投入して建設を計画している施設が、

世界的な情勢に反したうえに、

永続的な飼育計画や繁殖も考慮しないで

集客の為だけにイルカの飼育を新たに計画しているの

だから笑ってしまいます。

 

それは「水族館は教育施設」と言っておきながらも、

教育よりも観光資源としての方に重点を

置いているからでしか他なりません。

確かに街の観光資源は大切で、

全国からお客様が訪れる水族館を

そのツールとして使い、街の起爆剤にする事は悪くありません。

 

でも、水族館はたくさんの命がある場所で、遊園地や

ショッピングモールとは違います。

集客だけ考えていたら良いというわけではありません。

 

「うちはイルカの飼育をしません!イルカがいなくても

こんな魅力的な施設です。」

と胸を張って宣言した方が、よっぽど世界に発信できませんか?

教育になりませんか??

 

新たに作る施設なのに、

「イルカの為に繁殖と研究に重点をおいた設備を作ります。」

すら出来ないだなんて、恥ずかしい。

命について考えてない教育施設だなんてありえません。

 

私がもし議員なら、街にそんな中途半端な施設を作るというのなら、

反対しますけどね!