小笠原諸島の旅 | サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

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飼育係・アニマルトレーナーをしていたサクが、動物や自然についてをあれこれとお話するブログ。
全国250以上の動物関連施設を訪問したマニア目線からのレポートを中心に、施設の裏側、裏話などをご紹介します。
当ブログは全て、私が実際に体験した事や訪問した資料、写真を元に書いています。

先日行って来た小笠原諸島の旅についてを。


小笠原諸島についてあまり知らない方の為に、まずは基礎知識を。



小笠原諸島は、2011年6月29日に国内では屋久島、白神山地、
知床に次いで4番目となる世界自然遺産に登録された場所です。


東京から南南東に約1000キロに位置しており、
硫黄島や沖ノ鳥島などを含む島々で構成されています。

アクセスは、東京から出ている船で片道25時間半。
週1往復しかないこの船が定期便での唯一の交通手段です。
つまり、小笠原に行くのには最低でも1週間かかるわけで、
成田空港から出ている海外直行便で一番時間のかかる路線がベネチア便の
14時間55分なのでそれよりもはるか時間のかかる旅なのです。


この島々は火山が隆起してできた物で、誕生以来一度も大陸と陸続きに
なった事がない海洋島です。
同じ海洋島であるハワイ諸島よりもはるかに古い太古に誕生し、
世界にここにしかいない固有種が多い事から「東洋のガラパゴス」とも
呼ばれています。

しかしながら、今まで外敵を持たなかったこれらの生態系は非常に繊細で
移入種の侵入に弱い為に「ガラスの生態系」とも呼ばれており
保護活動の重要性が叫ばれています。

島民は現在父島に約2000名、母島に約500名がおり、
移住されている若い世代が多いので島では珍しく過疎化とは無縁なんだとか。
実際に島では多くの子供たちを目にする事が出来ます。
また、聞いた話では移住者は全国各地から来ているので
島内には全都道府県の出身者がいるそうです。
それだけ、素敵な場所だという事ですね!


小笠原諸島は英名では「Bonin islands」(ボニン アイランズ)と
いう呼ばれているのですが、これは江戸時代に使われた「無人島」(むにんじま)が訛って
そのように呼ばれるようになったと言われています。
※1830年に人間が定住するまでは無人島。
また、小笠原特有の濃くて深い青の海は「ボニンブルー」と呼ばれ、
小笠原の固有種には「ムニン」や「ブニン」という名が付いている物も多いのです。








小笠原諸島父島への定期船「おがさわら丸」
東京の竹芝桟橋と父島を結んでいます。




平成9年2月に進水したこの『おが丸』も、今年の7月に引退をして
新造船に引き継がれます。
船員さんに話を聞いたところ、引退後も1か月間は係留保存され、
その後はおそらく東南アジアの国に売却されるのではないかとの事。



小笠原諸島の父島と母島を結ぶ定期船「ははじま丸」も、同様に7月に新造船に
更新の予定。
父島と母島間は2時間10分で結んでいます。
このははじま丸は別名「ホエールライナー」と呼ばれていて、航海中には
多くの鯨を見る事が出来るんだとか。
小笠原周辺では、今までに20種類もの鯨が確認されているそうです。







小笠原ビジターセンターに展示されていた、かつての定期船の模型。








乗船券。
定期船が週1便なので、小笠原への旅では父島または母島での宿の予約がまず優先。
島内ではキャンプなども禁止されている為、宿を取ってから往復の乗船券を購入する必要が
あります。





竹芝桟橋からは伊豆諸島への定期船を出港していて、島々の情報も
出港前に手に入れる事が出来ます。


港のロッカーは、島々の景色にラッピング!









固有種の宝庫小笠原の自然を守るために、靴底の消毒や持ち込みについての注意事項が
書かれています。





おが丸の運行会社である小笠原海運のキャラクター「おがじろう」も出港をお見送り。






船内限定販売のおがじろうグッズも!






乗船!





出港時は港の従業員たちが手を振ってお見送りをしてくれます。





おがじろうも船が離れて行くまでお見送り。
ここでおがじろうの必殺技!サングラス外し!
(超地味なので、よく見ていないとわかりませんが)
普段はサングラスで隠れているおがじろうの小さな目が見る事が出来ちゃいますwww





船内の様子はまた次回。