「白蛇観音」

この観音様は施設で死亡した蛇と餌となった動物を供養する為のもので、
毎年10月の第三日曜日に供養祭が行われているという立派なもの。
足元には白蛇がいます。

そして、こちらが「白蛇大神」


白蛇というと神の使いとされている動物ですが、ただそれだけの理由でこのような
建造物が作られているわけではありません。
このジャパンスネークセンターの母体である日本蛇族研究所は、
天然記念物である山口県岩国市のシロヘビを救う為の飼育・研究に協力をしているのです。
このシロヘビは大正13年12月9日に山口県岩国市の今津川を挟んだ今津・室の木地区と
下川地区が「シロヘビ生息地」として天然記念物に指定された事から始まります。
地域の都市化でシロヘビは減少の一途を辿って行き、
昭和20年頃は野生で1500頭程度がいたとされていたものが
昭和37年には約800頭、昭和46年には約200頭となったのです。
それでも凄い数なのですが・・・。
地域では昭和30年4月に「白蛇保存会」が設立され、
昭和40年3月には「白蛇保存施設」を作り、シロヘビの認知度の上昇を
計ると共に研究を開始しました。
昭和40年10月には、保存会が「財団法人岩国白蛇保存会」に発展し、
昭和47年8月には岩国市のシロヘビ自体が天然記念物になります。
ここ日本蛇族研究所は、昭和48年から岩国市と文化庁の委託を受け、
白蛇の飼育・繁殖に関する研究とシロヘビ幼蛇の餌づけに関する研究を開始。
昭和49年3月に実施された保存施設の全面改修の際には指導を行うと共に
岩国市、岩国白蛇保存会と共に白蛇の保存に向けての対策と研究を行っています。
今まで他にシロヘビ疾病の病理学的研究、治療及び予防に関する研究、
人工飼料による餌づけの研究も行っております。
資料館にあった標本

白蛇は現在では、市内に5か所の飼育施設と2か所の観覧施設があり、
なんと約900頭が飼育されています。
近年の野生生息数は定かではありませんが、報告のある発見数は
年間10件程度だというので野生下の数はかなり少なくなっている事が想像出来ます。
ジャパンスネークセンターには岩国の白蛇はいませんが、
テキサスネズミヘビのリューシスティックが飼育されていました。

このリューシスティックというのは、アルビノ以上に白くなる事がある色彩変異個体の事。
アルビノは目が赤いのに対して、リューイスティックは黒いのが特徴です。

展示場前には賽銭箱が設置されており、このお金は供養祭の費用の一部として使用されるそうです。
