(正確には、エントランスには動物達が色々といますが)今でこそゾウといえば千葉県の施設が有名ですが、かつてはここが凄かったのです

アジアゾウとアフリカゾウを合わせた飼育数は国内最多だったし、1980年7月から開始した『ゾウのタクシー(ゾウライド)』は国内初(国内唯一)でした

私が入社した時は、園内のパレードにもゾウが参加していましたしね

ゾウが園内をパレードするだなんて、それこそ私は驚いたものです

ここのアジアゾウを見てるとよく
「足が繋がれてて可愛そう」
という言葉が聞かれます


現在いるのは、1976年生まれの「ラリー」と1980年生まれの「メリー」の2頭の♀
今、千葉県の施設にいてそこの園長が一番信頼しているという「ミッキー」(同じ千葉県でも、あのネズミさんじゃないよ)も元々はここにいた個体。
この2頭は今は足の調子が悪い時があるので、ライドやパレードは限定的に行っています。
確かに広い放牧場がないのは残念なのですが…
足を鎖で繋ぐのはゾウの正しい係留の仕方なんです

危険動物(猛獣)であるゾウは、夜間は必ず獣舎に収容しなければいけないし、足を鎖で係留しなければいけないという事が、管理的に国によって定められている事なんです

ここには広い放牧場がないので、飼育係が清掃などの作業をしている際は危険防止のために係留をしています。
ただ、ずっと係留しててもゾウは暇を持て余しちゃうので、エンリッチメントのために上に巨大な樽のような物をぶら下げています

この中には餌が隠されていて、ガサゴソと試行錯誤しながら餌を取ろうと夢中になります



ちなみに、この施設ではゾウは『直接飼育』をしています

直接飼育というのは飼育係が直にゾウと接してトレーニングや管理をする方法なのですが、直に接する分非常に危険性が高く飼育係の事故も多い為に、現在は世界的にこの飼育方法は少なくなって来ています

ここにはタイ人のゾウ調教師がいるのですが、一級国家資格を持ったプロのゾウ調教師がいるのも導入当時は非常は珍しい事でした

このタイ人達は園内にある宿舎に生活しているのですが、タイ人達を送り迎えするというのも私の仕事だったんです

私がまだ違う部署にいた時も、私の担当してた動物の獣舎がタイ人宿舎の近くにあったので、結構仲良しなのです

(ビザなどの関係もあって、たまに人が入れ代わるのですが)
タイ人達はゾウとの上下関係をしっかり作る為にもゾウには厳しく接してはいましたが、本当に仲良しでした

当たり前の事なんだけど…
ゾウ達は私の言う事は全く聞かないのにタイ人が側にいるだけで悪さはしませんし、イタズラをしても怒られたらすぐにやめちゃう(笑)
よくゾウと話をしていたし、ゾウをずっと眺めてるなんて姿もよく見かけました。
遠く離れた異国の地で働く彼らにとっては、やっぱりゾウは心の友なのかな

